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井の頭公園に咲く花とは?桜だけじゃない自然を紹介!

井の頭公園
吉祥寺解説員
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「地元のお店を再発見」をテーマにしたフリーマガジン『吉祥寺時間』です。

 

この記事では、「井の頭公園の四季を彩る花々」をご紹介します。

本サイトの「井の頭公園の魅力」でもご紹介しましたが、井の頭公園は季節によって様々な表情を見せてくれます。

春には、井の頭池の周辺に約200本のソメイヨシノ・ヤマザクラが咲き誇り、夏には、クヌギ・シラカシなどが生い茂る木陰の散策路が涼しく、秋になると多種多様な木々の紅葉によって彩られます。

冬は公園内のクロマツに添えた雪吊りや雪景色を楽しめ、井の頭池にはオナガガモ、キンクロハジロ、ハシビロガモなど、何種類もの渡りのカモが集まってきます。

今回は、井の頭公園の四季を彩る「様々な花々」をご紹介しましょう。

井の頭恩賜公園_花引用:井の頭恩賜公園

「冬」の井の頭公園

冬の花々引用:井の頭恩賜公園

「井の頭公園」の冬はにぎやかで、渡り鳥が多く飛来し、井の頭池にて越冬します。

済みきった冬の空気を感じながら歩いて行くと、春に向けて静かに準備をしている植物や、寒い中でも可憐に咲くツバキやスイセンなどの花たちの姿があります。

オトメツバキ

オトメツバキ引用:EVERGREEN

ツバキ属は、中国南部から東南アジアの亜熱帯から温帯の雨量の多い地方に、200種類以上が分布しています。

日本でも古くから品種改良が行われ、園芸品種は1,300品種に上るといわれています。

「オトメツバキ」の花は、淡い桃色の千重咲きで、高さ2m~6mになる常緑樹。

ユキツバキ系の品種で江戸時代から栽培されています。

エチゼンスイセン

エチゼンスイセン引用:福井県観光連盟

「エチゼンスイセン」は、ヒガンバナ科のニホンズイセンです。

寒い冬と日本海の荒波に耐えて可憐に咲くその様子が、県民性と一致することから、福井県の花にも指定されていて、同時に越前町の花にもなっています。

「スイセン」の学名は「ナルキッソス」で、「池に映った自分の姿に恋をした美少年『ナルキッソス』が、見とれている間にスイセンに変わった」というギリシャ神話からきていて、「ナルシス」トはうぬぼれの意味で、花言葉になっています。

ウメ

ウメ

「ウメ」は中国原産で、日本へは弥生時代にはすでに渡来していたと言われています。

「繊細な枝ぶり」「風雅な花つき」「清々しい香気」は、人々に愛され「万葉集」などに多くの詩歌が詠われています。

梅は香りが良いことでも知られ、3~4分咲きの頃が最もよく香ります。

品種が多く、開花時期がずれるため観賞期間も長く、3月上旬まで楽しむことができます。

「春」の井の頭公園

春引用:井の頭恩賜公園

春になると、「井の頭池」を縁取るように「ソメイヨシノ」が咲き乱れ、川面を花びらが桜色に染め上げます。

お花見ピクニックを楽しめるほか、手漕ぎボートやスワンボートに乗って、水上から桜を楽しむこともできます。

池の小島に浮いているかのような「井の頭弁財天」とのマッチもおススメの「春の絶景」です。

サクラ

「井の頭池」の周囲には約200本のサクラがあり、池の上に枝を広げています。

池の水に映える満開のサクラ、そして花吹雪が水面に散り敷く様は見事です。

花のあとは緑に衣替えし、秋には黄色から赤まで種々の色に染め分けられた葉が、美しい風景を見せてくれます。

■ソメイヨシノ

ソメイヨシノ

「 ソメイヨシノ」は、江戸時代末期から明治初期に、染井村(現在の東京都豊島区駒込・巣鴨付近)に集落を作っていた造園師や植木職人達によって育成された、日本の桜の代表種です。

当初は、桜の名所として古来名高く、西行法師の和歌にも度々詠まれた大和の「吉野山(奈良県山岳部)」にちなんで、「吉野」「吉野桜」として売られ、広まりましたが、上野公園のサクラの調査によって、ヤマザクラとは異なる種のサクラであることが分かり、「染井吉野」と命名されました。

■ヤエベニシダレ

ヤエベニシダレ引用:EVERGREEN

「ヤエベニシダレ」は、エドヒガンの栽培品種で、江戸初期から栽培され「糸桜八重」と記録にあります。

花色が濃く八重咲きの美しい「枝垂れ桜」で、明治時代に元仙台市長、遠藤庸治が京都の平安神宮に献上したこともあるといわれています。

京都の平安神宮が名所として有名で、谷崎潤一郎の「細雪」や川端康成「古都」に美しい描写があります。

日本ではヤエザクラの中では「カンザン」と並んで最も一般的な品種です。

■シロタエ

シロタエ引用:ぐりーんべりぃ

「シロタエ(白妙)」は、清楚な雰囲気でもゴージャスな白い八重桜の代表的な品種。

オオシマザクラ系サトザクラの1種で、白色で八重咲きの代表的な桜です。

開花初期は少しピンク色がかっていますが、やがて白色の大輪の花になります。

東京の荒川堤で栽培されていたものが、現在の栽培種の元となっているそうです。

ツツジ

ツツジ

「ツツジ」とはツツジ属の植物の総称ですが、日本では一般的にサツキとシャクナゲを除いたものをツツジと呼んでいます。

4月の春先から6月の初夏にかけて漏斗型の特徴的な形の花(先端が五裂している)を数個、枝先につけます。

花を上手に採ると花片の下から蜜を吸うことができ、第二次世界大戦中は当時の子供たちの数少ない甘みとなっていました。

主にアジアに広く分布し、ネパールでは国花となっています。

ヤマボウシ

ヤマボウシ引用:EVERGREEN

「ヤマボウシ」は、中国、朝鮮半島、日本の本州から琉球列島に分布します。

江戸時代には欧米へ渡り観賞樹木として栽培されています。

「ヤマボウシ」の花は6~7月に開き、淡黄色で小さく、多数が球状に集合し、その外側にある大形白色の総包片が花弁のように見えます。

名前の由来は、中央の丸い花穂を坊主頭に、総苞片を白い頭巾に見立てて、「比叡山延暦寺の僧兵=山法師」になぞらえてついたといわれています。

「夏」の井の頭公園

夏の花引用:井の頭恩賜公園

夏の「井の頭公園」の、クヌギ・シラカシ・ケヤキなどが生い茂る公園内の木陰の散策路は、涼しく快適です。

御殿山を覆う雑木林の緑の色と、その木立の中の清々しい空気の中で、アジサイやヤマユリの花も楽しめます。

アジサイ

アジサイ

「井の頭公園」の「アジサイ」はは、日毎に色が変わっていくので、梅雨の時期には公園全体でお楽しみいただけます。

雨と日陰を好む「アジサイ」は、気分が沈みがちな梅雨時期をしっとりと彩る風物詩として広く親しまれ、古来より日本人に愛されてきました。

種類によって開花時期が異なり、5月上旬からタマアジサイの8月まで長い期間楽しむことができます。

用土の酸性度によって花の色が変わることから、「移り気」「浮気」といった花言葉も生まれました。

江戸時代末期に長崎出島にやってきたオランダ人シーボルトも日本のアジサイに魅了され、多くの標本を国へ持ち帰りました。

ヤマハギ

ヤマハギ引用:EVERGREEN

「ヤマハギ」は、北海道から九州まで日本各地の山野に生えるマメ科ハギ属の落葉半低木です。

奈良時代から平安時代にかけて編纂された「万葉集」では、「ハギ」を詠んだ歌が最も多く、その数は141首に上ります。

「秋の七草」の一つとしても古くから日本人に親しまれていますが、日本の固有種ではなく、アジア大陸東北部や朝鮮半島にも幅広く分布しています。

日本での利用としては、ヤマハギの葉は、茶葉の代用とされてお茶にされることがあるそうです。

ヤマユリ

ヤマユリ

「ヤマユリ」は、山地に生える日本特産のユリで、夏に咲く花は大型で白く、山中でもよく目立ち、強い芳香を放ちます。

高さは1m~1.5m、茎の先に豪華な大輪の花をつけ、白い花の内側には赤い斑点があり、香りは甘く濃厚。

山野の草地に生えるので「ヤマユリ」と呼ばれています。

鱗茎は食用の「ユリ根」になり、別名「リョウリユリ」とも呼ばれています。

「秋」の井の頭公園

秋の花引用:井の頭恩賜公園

「秋の「井の頭公園」の池面に映る紅葉はすばらしく、多くの花見客が訪れます。

特に、池の上からアヒルボートに乗って紅葉を見るのは公園からとは違った良さがありますので、ぜひアヒルボートを漕いで楽しみながら紅葉を鑑賞して見てください。

ヒガンバナ

ヒガンバナ

「ヒガンバナ」は、中国から渡来したヒガンバナ科の多年草で、別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」とも呼ばれています。

「ヒガンバナ(彼岸花」)の名は、秋の彼岸頃、突然に花茎を伸ばして鮮やかな紅色の花が開花することに由来するといわれています。

「曼珠沙華」以外にも「葉見ず花見ず」「死人花」「幽霊花」など、地域によって500以上もの呼び名があり、古来より人間の生活にかかわり深い花だったことがうかがえます。

紅葉

紅葉

秋の「井の頭公園」は、「イロハモミジ」「サクラ」「イチョウ」「ケヤキ、などの紅葉が、「井の頭池」の水面に映し出され、数多くの来場者が訪れる「憩いの場」となっています。

池の周り以外でも「御殿山」「西園」も様々な木々の落ち葉が、じゅうたんのように足元一面に敷き詰められ、深まりゆく秋の公園を彩ります。

「弁天橋」の上から眺める紅葉に包まれている「銭洗い弁天」や、茶色く染まったケヤキの葉が陽光に照らされて淡いオレンジ色に見える「井の頭自然文化園」、陽を受けて黄金色に輝くイチョウの木からハラハラ葉が舞い落ちる「芝生広場」など、絶好の撮影ポイントが揃っています。

まとめ

お花見シーズンの「春」、公園全体が紅葉に彩られる「秋」はもちろん、四季を通して様々な景観を見せてくれる「井の頭公園」。

駅近にこんな素晴らしい公園があるなんて、「吉祥寺」の街の魅力がより深く感じられた気がします。

本サイトでは、公園にまつわるあれこれをご紹介した「井の頭公園の魅力」や、公園内の動物園のレポート「井の頭自然文化園で動物と触れ合おう」でも、「井の頭公園」の様々な魅力をお伝えしているので、併せてご覧ください。

住所(公園案内所)
武蔵野市御殿山1-18-31
電話番号(公園案内所)0422-47-6900
開園年月日1917年(大正6年)5月1日
総面積428,389.99㎡
樹木約20,000本
主な植物 サクラ、ラクウショウ、ヒトツバダゴ、ヒノキ、イヌシデ、モミジ
アクセスJR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」駅下車 徒歩5分
京王井の頭線「井の頭公園」駅下車 徒歩1分

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