吉祥寺の動物園「井の頭自然文化園」を紹介!

井の頭自然文化園

「井の頭自然文化園」は、「吉祥寺」駅からほど近い「井の頭公園の」一角にある都立の動物園です。

敷地面積は「井の頭公園」のほぼ3分の1にあたり、リスやサルなどに会える動物園や資料館がある「動物園(本園)」と、水生物館や水鳥の展示がある「水生物園(分園)」に分かれています。

小さな遊園地(素朴なメリーゴーラウンドやコーヒーカップ・豆電車など)も設置されていて、幼児向けの楽しい遊園地として親しまれています。

※井の頭公園についての詳しい情報は「井の頭公園の魅力」でご覧いただけます。

目次

井の頭自然文化園の歴史

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

1905年(明治38年)に、渋沢栄一が「井の頭御殿山御料地」の一角(現在の「本園」)を皇室から拝借して、非行少年を収容する「東京市養育院感化部(のちの井の頭学校)」を創設しました。

1917年(大正6年)に、「御料地」全体が東京市に下賜され、「井の頭恩賜公園」が開園。

1934年(昭和9年)に、現在の「分園」の位置に「中之島小動物園」が開園。

1942年(昭和17年)に「井の頭恩賜公園自然文化園」として開園しました。

井の頭自然文化園の「動物園(本園)」

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「動物園(本園)」では、「リスの小径」や「モルモットふれあいコーナー」などの動物展示施設のほかに、武蔵野の面影を残す雑木林を背景に「山野草園」「シャクナゲ園」「ツバキ園」「彫刻園」など、さまざまな見どころが散在してします。

「ツシマヤマネコ」「フェネック」「カピバラ」などの珍しい動物もいます。

リスの小径

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「リスの小径」では、ニホンリスの放し飼いを行なっているので、可愛いリリスたちが所狭しと走り回っています。

固いクルミを割るところなども見ることができるかもしれません。

いきもの広場(仮オープン中)

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「いきもの広場」は、いつでも多様な生きものが住める環境を作って、生きものを探したり捕まえたりして、生きものとの出会いを楽しむことができる広場です。

「いきもの広場」は、大規模な整備をおこなうため、2020年4月から一年間休止となっていましたが、2020年9月に「仮オープン」し、木道のみ通れるようになりました。

みてみてえさの時間だよ

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「井の頭自然文化園」では、動物たちのことをよりよく知っていただくために、時間を決めてえさを与える「みてみてえさの時間だよ」を実施しています。

「動物たちがどんなえさを食べているか」じっくり観察してみませんか。飼育係の話も聞けるかもしれません。

※「動物園(本園)」側と「水生物園(分園)側で、それぞれ行っています。

モルモットふれあいコーナー(休止中)

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

約180頭ほどいるモルモットと触れ合える、多くの方々に利用されている人気のコーナーですが、現在は残念ながら休止中です。

「赤ちゃんのおうち」では、生まれたばかりの子どもや、子育ての様子を観察することができます。

井の頭自然文化園の「水生物園(分園)」

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「井の頭自然文化園」の「水生物園(分園)」では、魚類ばかりでなく、カモ類やサギ類などの鳥たち、両生類、昆虫、植物など、淡水の水辺の生き物を幅広く展示しています

日本産淡水魚および両生類の飼育展示と保護増殖も行っていて、「ミヤコタナゴ」などの希少種の繁殖にも力を入れています。

かつては井の頭池にも飛来していた「オシドリ」も飼育していて、夏の間のオスはメスと同じような地味な姿で、秋の換羽後に美しく変身します。

井の頭自然文化園の「はな子」の思い出

井の頭自然文化園

「はな子」は、「井の頭自然文化園」で飼育されていたメスのアジアゾウです。

1947年(昭和22年)、タイで生まれ、戦後はじめて来日したゾウです。

1949年(昭和24年)に「上野動物園」に贈られ、1950年(昭和25年)に始まった上野動物園の「移動動物園」という企画で全国や東京都下を巡回し、「井の頭自然文化園」を3年連続で訪れました。

その後、武蔵野市や三鷹市で「はな子」の誘致運動が起こり、1954年(昭和29年)に「上野動物園」から「井の頭自然文化園」に引っ越しました。

2013年(平成15年)には日本で飼育されたゾウの長寿記録を更新し、2004年(平成16年)に「来園50周年」を迎えましたが、2016年(平成28年)5月26日、69年に及ぶ生涯を閉じました。

井の頭自然文化園の「童心居」

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

「動物園(本園)」内にある「童心居」は、「赤い靴」「しゃぼん玉」などの童謡を作詞した野口雨情の書斎を移築したものです。

雨情は、1924年(大正13年)に吉祥寺に居を定め、書斎を「童心居」と称しました。

1945年(昭和20年)の雨情没後、建物は大島秀一氏の手に渡りましたがが、その後「雨情会」に寄贈され、さらに1958年(昭和33年)8月に東京都に寄付されて、翌年11月1日には武蔵野の面影深いこの地に移築されました。

「井の頭池」の西のほとりには、「野口雨情碑」も建っています。

memo

大島秀一:大正から昭和期の実業家、政治家。衆議院議員、主婦と生活社創業者。

雨情会:野口雨情の芸術を愛し、作品の研究、収集、保存及びその公表を目的として結成された団体。

井の頭自然文化園の「開園時間・休園日・入園料」

■開園時間
9:30~17:00(入園および入園券・年間パスポートの販売は16:00まで)
※16:00を過ぎると、「動物園から水生物園への入園」「水生物園から動物園への入園」ができなくなります。

■休園日
月曜日(月曜日が国民の祝日や振替休日、都民の日の場合は、その翌日が休園日)
年末年始(12月29日から翌年1月1日)

■入園料(1枚のチケットで本園と分園の両方に入園できます)
一般(個人):400円
中学生(個人):150円
65歳以上(個人):200円
※「団体料金(20名以上の場合)」や「年間パスポート」もございます。

まとめ

他の動物園と比べると決して広い敷地ではありませんが、色々な動物と触れ合えたり、魚や両生類、水生昆虫の生態を観察できたり、こんなにワクワクする動物園が「井の頭公園」の中にあったんですね。

60年以上にわたって愛されたゾウの「はな子」は、市民や日本全国からの募金によって完成した銅像となって、片足を上げた「あいさつをする時」のポーズで、「吉祥寺」駅北口の「駅前広場」に立っているそうです。

残念ながら現在は中止中ですが、「モルモットふれあいコーナー」が復活する日を、心待ちにして待ちたいと思います。

尚、井の頭公園についての詳しい情報は、「井の頭公園の魅力」でご覧いただけます。

井の頭自然文化園

引用:井の頭自然文化園

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