吉祥寺にある9つの商店街の特徴を調べてみた

「吉祥寺」の街でのショッピングでは、百貨店やショッピングビルなどの大きな商業施設だけでなく、通りの両側に個人商店が並んだ「商店街」を廻るのも、楽しみの一つではないでしょうか。

「はたして吉祥寺には、どれくらい商店街があるんだろう?」、こんな疑問からはじまった今回の調査では、とりあえず調べただけでも10を超える商店街がありました。

「吉祥寺」の街は、本当に奥が深いですね。

まずは、今回調べた商店街のMAPをご覧いただいてから、それぞれの商店街の紹介をさせていただきます。

吉祥寺の商店街
目次

サンロード

サンロード

正式名称「吉祥寺サンロード商店街」は、「吉祥寺」駅と「五日市街道」を結ぶ、「吉祥寺北口側のメインストリート」とも呼ばれる商店街です。

「吉祥寺」駅北口ロータリーからまっすぐ伸び、途中「本町新道」と交差しながら五日市街道にまで至る、約300mの全蓋式のアーケード商店街です。

昭和40年代の「吉祥寺駅前再開発事業」で現在の「駅前通り」が開通するまでは、ここを路線バスが走っていた時代もあり、当時の写真も残っています。

サンロード(昔)

駅側の入り口の大看板は、以前は江口寿史先生が描いた美少女でしたが、2020年秋からは西原理恵子先生のイラストに変わりました。アーケード内のフラッグもすべて西原先生のイラストで、サイバラワールド全開な明るい商店街「サンロード」を演出しています。

アーケイドの中ほどの「西友」の向かい側には、「サンロード」や「ハモニカ横丁」の地主でもあるお寺「月窓寺」の大きな山門が存在感を放っています。

「サンロード」の名称は、「太陽の道」を意味するそうで、商店街のテーマコンセプトは『一店逸品街』とのこと。

「吉祥寺サンロード商店街振興組合」には、200会員(事務所等含む)が加入しているそうです。

本サイトの「サンロードを歩いてみた」では、駅側から五日市街道までの道中で目に付いたスポットをご紹介しています。

また、特にラーメン屋さんにフォーカスを当てた「吉祥寺の美味しいラーメン(サンロード編)」も紹介済みです。

ダイヤ街

ダイヤ街

「ダイヤ街」は、「吉祥寺」駅北口ロータリーから「公園通り」までの約170mの通りと、途中のレンガ館モール前から分岐して「平和通り」に至る約90mの通りで構成された「T字状」の全蓋式のアーケード商店街です。

「ダイヤ街」の歴史は古く、まず現在の「South zone」が1953年(昭和28年)に吉祥寺地区では最初のアーケードとして完成しました。

その後、1970年代になると、当時の武蔵野市長後藤喜八郎の主導のもと「吉祥寺駅北口再開発事業」の一環として、現在の「East zone」と「West zone」にもアーケードが建設されました。

マスコットキャラクターは犬の「ダイ吉くんとキララちゃん」一家。

「ダイヤ街商店協同組合」には120以上の会員(店舗以外も含む)が加入しているそうですが、短い区間で道が狭い割には人通りが多く、吉祥寺名物として知られる店が軒を連ねています。

特に、「吉祥寺の行列店」として有名な「小ざさ(羊羹)」と「さとう(メンチ)」は、「ダイヤ街」の「East zone」に狭い路地を挟んだ隣り同志で店舗を構えています。

末広通り

「末広通り」は、「吉祥寺」駅公園口を出て左に進み交差点を渡った正面の通りで、通りの終点は井の頭通りに斜めに合流しています。

約300mの商店街ですが、お洒落なカフェやラーメン屋、寿司屋、蕎麦屋、居酒屋、フィットネスクラブ、コンビ二、八百屋などが立ち並んでいます。

また、「中道通り」や駅から井の頭公園へ向かう道沿いと並んで、古着屋が多い通りでもあります。

古びた商店街の落ちついた雰囲気の中、新しくオープンしたお店やお洒落なお店が点在しています。

駅前のにぎやかな雰囲気とは打って変わって、車の往来も少なく、ゆったりのんびり歩くことができ、レトロな理容室や歯医者さんなど昔ながらの建物を探しながら、のんびりとした散歩が楽しめる通りです。

中道通り

中道通り

引用:吉祥寺中道通り商店会

吉祥寺の西エリアに位置する「中道通り」は、道にレンガが敷き詰められた全長約540mの長い商店街で、ズラリと並んだ個性的なお店は約220店。

昔ながらの商店街の雰囲気や温かみを残しつつも、近年は個性的で瀟洒なショップが軒並み出店しており、吉祥寺を代表するショッピングストリートとして広く認知されています。

通りの奥には緑豊かな「吉祥寺西公園」と、夏には水遊びができる「中道公園」もあります。

「中道通り」は元々は農道だったそうですが、1970年代の吉祥寺中心部の再開発をきっかけに多くの商店が移転してきたことで、現在の基礎となる商店街が形成されました。

2000年代になり、より西側へ商店街は伸長し、2008年に道路改装(インターンロック舗装)が行われ、さらに明るく歩きやすい商店街となりました。

昭和通り/大正通り

吉祥寺駅の北西、東急百貨店から西側に延びる「大正通り」と「昭和通り」。

両方の通りを統括する「吉祥寺大正通り商店会」には、120以上の会員(非商店を含む)が加入しているそうです。

路面店や個性的なお店が多く、ファッション、雑貨、飲食店など、吉祥寺らしさを満喫できるエリアで、買い物に便利な大型駐輪場も複数あります。

大人の女性のためのファッション・雑貨の店が多く、「自由が丘のような雰囲気を持つ」とも言われています。

江戸時代の絵図を見ると、道路らしい道路といえば、今の東急前の「公園通り(吉祥寺通り)」と、「五日市街道」「女子大通り」「八丁通り」「中道通り」と「末広通り」程度でした。

大正時代の終わり頃からの道路整備によって、「五日市街道」と「中道通り」の間に「昭和通り」「大正通り」といった東西の道ができてきたようですが、どちらも元々は南北に細長い農家の土地があり、そこに東西の道が通って発展していったという歴史があるエリアです。

元町通り

「元町通り」は、「サンロード」と「公園通り」に挟まれた、「コピス」前の通りです。

「吉祥寺元町通り商店街振興組合」には、130以上の会員(非商店を含む)が加入しているそうです。

比較的「大型の商業ビル」にお店が集約されていて、道幅も広く開放的な街並みとなっています。

「コピス」前では、イベントやライブ演奏なども行われています。

平和通り

平和通り

引用:吉祥寺平和通り商店会

「吉祥寺」駅北口の駅ビル「アトレ」と平行したバス通りに面している、全長170m余りの「平和通り」。

緑豊かな「こぶし」の街路樹と青空が調和し、さわやかなくつろぎと憩いの通りとなっています。

「吉祥寺」のイベント会場として利用されることも頻繁にあり、週末を中心に多くの人で賑わっています。

特に毎年恒例の春の「吉祥寺音楽祭」では観客を魅了し、秋の「吉祥寺秋まつり」では各町会神輿が集結して大きな盛り上がりを見せています。(いずれも、2020年はコロナウィルス感染防止のため中止となりました)

公園通り(吉祥寺通り)

「公園通り」は、「吉祥寺」駅前交差点を経由して東急百貨店前を通って「武蔵野八幡宮」前まで続く、大きな建物が並ぶきれいに整備された通りです。

「吉祥寺公園通り商店会」には、「東急百貨店吉祥寺店」や「吉祥寺第一ホテル」をはじめとする飲食店や金融機関、アパレル、雑貨店、予備校、クリニック、旅行代理店など、約100の会員(非商店を含む)が加入しています。

「井の頭公園」に近づくと、様々な店舗で賑わい、老舗の焼き鳥専門店「いせや」もあります。

五日市街道

武蔵野八幡宮

「五日市街道」は、徳川幕府の開府後、多摩地域から江戸へ木材や炭を運ぶために整備された街道で、武蔵野市を東西に走っています。

街道からちょっと入ると閑静な住宅街ですが、学生も多く集まる場所のため、生活に欠かせないお店だけではなく、オシャレなカフェや家具屋さん、雑貨店など、新しいお店もどんどん増えてきています。

この街道沿いにある「武蔵野八幡宮」付近には、「月窓寺」「安養寺」「光専寺」「蓮乗寺」の4つの寺があり、総称して「四軒寺」と呼ばれています。

「武蔵野八幡宮」は、「吉祥寺の氏神様」として有名な八幡宮で、789年に坂上田村麿が宇左八幡大社の御分霊を祀ったと伝えられています。

明暦の大火で小石川水道橋外にあった「吉祥寺」が今の本駒込に移り、火事で住居を無くした門前町の人々が移住を命じられて、この地に「吉祥寺村」を開村した際に、「武蔵野八幡宮」を鎮守として信仰したといわれています。

「武蔵野八幡宮」についての詳しい情報は、「吉祥寺のパワースポット|武蔵野八幡宮」でご覧いただけます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

主要幹線道路や井の頭公園を縦断する通りから、100mに満たない通りに至るまで、「吉祥寺」の街の「そこここ」に、様々な商店街があるんですね。

そのいずれもが、成り立ちや歴史、商店街を構成するお店の個性などから多くの人を集め、ショッピングゾーン「吉祥寺」を構成していることが分かりました。

調べれば調べるほど奥が深い「吉祥寺」の街に、またもや驚かされました。

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