吉祥寺のむさしの自然観察園をご存知ですか?
こちらでは様々な種類の花や木や虫などが育てられており、季節ごとにうつろい行くその生物の様子を観察することができます。
春には花が咲き誇り、夏の夜には蛍が鑑賞できるイベントがあったり、池には魚が泳ぎ、虫の剥製の展示などもあります。
このむさしの自然観察園は武蔵野市内の12の小学校に作られたビオトープの中心施設として作られた場所です。
ビオトープとは自然の生物たちが共存共生して作り上げている生態系のことです。
武蔵野市内の小学校では学校内にビオトープを作り、子どもたちの知的好奇心を刺激し自発的探究心を育む教育を実践しています。
地域の生物の生育に興味のある方や、教育の一貫として子どもに自然の生物の観察をさせたいと思っている方にはぜひおすすめです。
吉祥寺北町にあるビオトープ、夏のむさしの自然観察園に行ってきましたのでご紹介します。
むさしの自然観察園とは
むさしの自然観察園は身近な自然環境について学ぶために2005年7月にオープンした武蔵野市の施設です。
武蔵野自然塾が市の委託を受け管理・運営しています。
園内では数百種類に及ぶ植物が栽培されており、季節の花々を楽しむことができます。
管理棟内では昆虫や水生生物などを飼育しています。
また、1年をとおして万華鏡づくり、水鉄砲づくり、オモシロ実験教室、自然の探検隊、などいろいろと学べて楽しいユニークな教室もひらかれています。
自然観察園の中に入ってみよう
むさしの自然観察園は、入り口に看板が出ていますのですぐにわかります。
入り口付近には誰もいませんが、入っていくと係の方が必ずいますので安心して入ってきてくださいね。
入って行くとまさに夏といった感じで樹木が青々と生い茂っているのが目に飛び込んできました。
中に進んで行くと施設の全容が見えてきます。
屋根のある左手のおうちが室内の展示スペースで、右側に広がるのが樹木の展示スペースと、この写真からは見えませんが右奥には池があり、最後に左奥には池と樹木が巨大なゲージに包まれたスペースが存在しています。
中に入っていくと展示場の建物前にスタッフさんが待機していました。
挨拶するとにこやかに応答してくれ施設の説明をしてくれました。
子どもを連れていたので、子どもには池でえさやりをさせてあげよう」と魚の餌を渡してくださり連れて行ってくれました。
池は樹木の奥のようでしたので木々の間を通って行くのですが、木と木の間に存在しているはずの足元の通路が見えない。
夏なので、葉が成長して生い茂っているために通路はうっそうとしていました。
子どももちょっとびっくりしていましたが、池はすぐにあらわれました。
係りのおじさんは餌を撒いて見せてくれました。
真似をして私たちも餌を撒いてみると水面にたくさんの魚が現れました。
「きゃー!!」4歳の子どもは大喜びです。
「鯉ですか?」と聞くと、鯉は水草なんかも全部食べてしまって水も濁るから入れていないんだとのこと。
確かに澄んだきれいな水の中に魚が泳いでいるのが観察できました。
花壇の植物は名札付き
池を抜けながら植物を観察しようと思いましたが、うっそうとしている花壇の中ではうまく観察することができず、通路から出ることにしました。
冬にきた時は、道があってロープが貼られている花壇の中の木をひとつずつ悠々と観察することができたので、それほどまでに植物が成長したのかとその違いにびっくりしました。
こんな風に季節の移ろいをはっきり感じ取れるのも、自然のままに生物を育てているむさしの自然観察園の楽しみの醍醐味だなと感じます。
花壇の植物には、それぞれ名札が付けてあるので、自分が興味を持ったものが一体なんなのかを知ることができます。
名前がわかれば、お子さんもあとから自分で調べたりして学びを深めることができますよね。
また、名前がない場合でも係りのスタッフの方が気楽にガイドをしてくださるので、わからないものはなんでも聞くといいですよ。
巨大なゲージの中には?
施設の奥には大きなゲージで囲われた、池と木々のある場所があります。
こちらには野生の蝶々やとんぼが飛んでいて、土の下には幼虫が生息しています。
中央に池があってその周囲をぐるっと見て周れる道があり、中を観察することができるようになっています。
入ってみるとたくさんの蝶々が飛んでいて、アゲハやモンシロチョウや子どもが知らない蝶もいて子どもはまた大興奮でした。
夏は木が生い茂っており、虫もたくさん生息していますので、あらかじめ虫除けスプレーをしてから行ったり、長袖長ズボンの着用が安心かなと思いました。
こちらのゲージ内では夏に蛍を見るイベントなどがあります。
武蔵野市の市報やホームページでアナウンスされますので興味のあるかたはチェックしてみてくださいね。
過去のむさしの自然観察園のイベントの様子一覧
むさしの自然観察園で咲いている花や育っている植物のことを知ることができるブログもあります。
こちらを見るとシーズンで楽しめる花などがわかり来場しやすいかもしれません。
むさしの自然観察園ブログ
管理棟内の展示場は今はおやすみ
巨大なゲージを見た後は管理棟の中の虫や魚の展示を見ようと思っていたのですが、現在は感染対策のため室内には入ることができず、限られた生き物の観察しかできませんでした。
しかし管理棟前に展示されていた虫かごの中のトカゲに子どもは「あ、いた、動いた!!」など指を興味津々で楽しんでいたようでした。
本来はこの管理棟内に飼育されている魚や、虫や幼虫、海の生き物のジオラマや剥製なども見れるようになっています。
見られるようになったら、ぜひゆっくりご覧になってみるととても面白いですよ。
来園の注意点
新型コロナウイルス感染防止対策のため開園時間が変更となっています。
開園時間
火から金曜日:13時から16時まで
土・日・祝日:10時から16時まで
※感染症拡大防止のため、当面の間、管理棟内への入室はできません。
入園に際してのお願い
・過去2週間以内に感染が引き続き拡大している国・地域への訪問歴がある場合は入園をご遠慮ください。
・体調不良の方は入園をご遠慮ください。
・マスクを必ず着用してください。
・人と人との距離(ソーシャルディスタンス)を十分に確保してください。
・消毒による貴重な生物への影響を考慮し、トイレは当面の間使用できません。
駐車場はなく自家用車での来園はできません。
駐輪場はありますのでご使用いただけます。
むさしの自然観察園(北町ビオトープ)
住所 | 武蔵野市吉祥寺北町3-12 |
開園時間 | 火曜日〜金曜日 13:00〜17:00 土曜日、日曜日、祝 10:00〜17:00 |
休園日 | 月曜日(月曜日が祝日の場合は開園 10:00〜17:00) |
問い合わせTEL | 0422-55-7109 |
バスでご来場の場合 ムーバスで吉祥寺北西循環 28ポケット広場下車、徒歩1分です。
まとめ
むさしの自然観察園はいかがでしたか?
時々行くことで生物の成長が身近に感じとられるのがとても良いですよね。
こちらに訪れると、日常で目にする植物に関心が移るようになり、この木はあの木と同じ木かな?
なんて普段なんとなく眺めていた植物の風景が違ってみえて楽しみが広がります。
静かに穏やかに楽しんでみてくださいね。
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