【実際に行ってみた】行列の絶えない吉祥寺グルメ「挽肉と米」は混雑も味も凄すぎた!

挽肉と米

「挽肉と米」は、基本的にはお昼時や晩御飯時といった食事のタイミングには既にお店に入るための枠は一杯になってしまい、たまたま目についた頃にはもうお店に入ることができないことが殆どなので、いくら近くに住んでいても、なかなか足を運ぶのが難しい店の筆頭ではないでしょうか。

そこで今回は、フリーライターという阿漕な商売を続けている筆者が、その自由な立場を活かして、噂の「挽肉と米」のチケット争奪戦に見事勝ち残り、「挽肉と米」を文字通り堪能するまでのレポートをつらつらと記していきます。

「大体何時くらいに並べばいいのか」「おすすめの食べ方」なども併せて報告しますので、「挽肉と米」にいつか行ってみたいあなたにとって役立つ情報が届けば幸いです。

 

目次

「挽肉と米」は「山本のハンバーグ」の系列店

まずは、どんなお店なのか、概要を説明しましょう。

「挽肉と米」は名前の通り、出来立てのハンバーグと美味しい白米にメニューを絞って提供しているお店であり、まさに純粋に「挽肉と米」を食べたい人々が集うお店となっています。

アクセスは、吉祥寺北口⇒吉祥寺サンロード商店街⇒元町通り⇒吉祥寺通りとぶつかったあと、信号を渡り大正通りへ、丁度東急百貨店の敷地が終わるところの交差点を右折するとすぐに見えます。

駅からはゆっくり歩いて6~7分といったところでしょうか。

 

 

  • 住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目8−3

 

  • 営業時間:11:00-15:00 /17:00-20:00(緊急事態宣言および蔓延防止措置終了までは20時閉店)(入店は19時まで・19:15くらいには追加ハンバーグのラストオーダーをとっていた)

挽肉と米はなぜ人気なのか

さて、吉祥寺に長年馴染みのある皆様なら「山本のハンバーグ」を一度は食べたことがあるのではないでしょうか。

実はこの「挽肉と米」、吉祥寺で長年人気となっている「山本のハンバーグ」を運営する「株式会社 俺カンパニー」の山本昇平氏をはじめ複数の会社のコーファウンダーたちが立ち上げた新会社「株式会社 挽肉と米」のプロジェクト第一弾として、2020年6月にオープンした新業態のお店なのです。

「挽きたて、焼きたて、炊きたて」をコンセプトに、文字通り挽肉と米に徹底的にこだわったその独自のスタイルは話題を集め、2020年6月のオープンから連日大人気となります。

人気の理由は、プロの方が直々に目の前の鉄網で焼く「挽きたて・焼きたて」の旨味の一切が逃げずに閉じ込められた究極のハンバーグ(90gずつ3個まで無料)と、種類にこだわった釜炊きで「炊きたて」の白いご飯(おかわり自由)

これに更にお味噌汁自家製ポン酢と鬼おろし大根自家製調味料生卵(1人1個まで無料)もついて1,300円という大変リーズナブルなお値段というのも相まって、人気過ぎて入れないということが繰り返されます。

そうした状況に、どうにかならないかと頭を悩ませたお店の方たちが作ったのが、この店の最大の特徴である「記帳システム」なのです。

「挽肉と米」は早起きして並ばないと食べられない大人気店

いきなり出鼻をくじくようで申し訳ないのですが、大前提として言っておかなければならないことがあります。

「挽肉と米で食べるのは正直かなり難しい」

はい、この一言です。

本当に申し訳ございません。

しかしこれは歴然とした悲しい事実であり、このお店に食べにいこうと思うグルメマニアたちの多くを挫折させてしまうことになる、「最初の壁」として残酷に立ちはだかります。

というのも、そのあまりの人気ぶりから独特な「記帳システム」が出来てしまったからであり、そのシステムが更に話題と人気を呼んでしまっているからなのです。

記帳システムとは、お店のオープン前の決まった時間に「何時に何名で来店するか」を店員さんに伝えてあらかじめ記帳しておいてもらい、その引換に整理券を渡してもらえるので、自分が伝えた時間の5分前までにお店に来店し、名前を呼ばれたら入るというもの。

元々、記帳時間は「昼の部」は朝9時から、「夜の部」は15時からと分かれていましたが、今は昼の部・夜の部ともに朝9時からのみとなってしまい、余計に整理券を受け取るハードルが上がってしまいました。

普通の会社員ではまず休みを取らないと食べられない、しかも早起きしなければ整理券にもありつけないという、かなり厳しい戦いを余儀なくされるのです。

ちなみに「名前を呼ばれたタイミングで不在だったら問答無用でキャンセルとなる」という情け容赦のないルールも追加で伝えられるので、整理券がもらえても遅刻をしてしまえばそれまでの苦労も水の泡。

前日の夜は鉢巻あるいは兜の緒を締めて(?)、気を引き締めてしっかり寝ましょう。

 

目安は8時 早く食べたいなら、早く並ぶべし

さて、2021年4月のとある晴天の日、筆者は偶然非常にすっきりと早起きが出来た(5時過ぎに起きました)ので、まずは吉祥寺の老舗和菓子屋「小ざさ」の列に並び(この模様ものちほど別記事でお届けします)、無事にそちらの引換券をゲットしてから「挽肉と米」に向かいました。

平日(木曜日)の朝、午前8時20分を回った頃でしょうか。

普通の会社員なら満員電車に揺られ会社に向かっている頃です。

昭和通りから西二条通りをのんびり北上していたら、大正通りを境に何やら人だかりが。まだ記帳開始時間まで40分もあるというのに、あの気配はまずい!と自然と早足に。

列に並んだ時にはもう15人~20人は待機している状態でした。

このお店、TikTokでバズったのがきっかけで話題を集めたらしく、その影響か客層は若めで、平日朝ということもあって主に大学生や若いカップルが多く、このコロナのご時世に何とも賑やかな様子。

しかしそこからの増え方が尋常ではありませんでした。

自分と同時か少し後に到着した人たちが一気に十数人、そこから9時になるまで人は増え続け行列は伸びに伸び、ついに行列は直角に折れ大正通り沿いにも列ができる事態に。

朝9時に記帳と整理券配布が始まると比較的サクサクと記帳は進みますが、後ろを振り返ると列がそれ以上に伸びていてとんでもないことになっていました。

正確には数えていませんが、少なくとも70~80人、もしかしたら100人近くいたかもしれません。

平日でこれですから、週末はどんなことになるのか・・・想像したくもありません。

記帳の際は、「何名なのか・何時に来店するのか・名前・電話番号」を聞かれ、その通りに記帳してもらった後、整理券を受け取りましたが、少なくとも自分が記帳してもらう段階ではどの時間の枠も埋まっておらず選び放題でした。

自分はテレワークの都合もあり、最終入店時間の19時に記帳してもらいましたが、枠はお昼時や早い時間から順番に埋まっていくそうで、夜の遅い時間であれば昼14時とかに行っても間に合う(こともある)ようです。

「わたくしが早くに並んだ意味とは」などと頭をよぎりましたが、ともかく(遅刻さえしなければ)確実に入れる整理券は無事に手に入りました。

勝者の証である挽肉と米の整理券は、診察券くらいの大きさで、ラミネート加工されていましたが少しラミネートがめくれていたのが、歴戦の雰囲気を感じさせます。

帰りに大正通りから吉祥寺通りの交差点近くまで伸びる列を見ましたが、果たして全員が記帳できたのかどうかはわかりません。

とりあえず、平日は8時か8時半までに並んでおけば昼の部の記帳には間に合うはずです。

週末の様子は未確認ですが、Twitterを見る限り週末は記帳時間の9時を待たずして昼の部・夜の部の記帳を終了させているみたいですから、いかに週末の競争率が恐ろしいかがうかがえるというもの。

週末に並ぶなら、おそらくは平日より更に1時間、いや2時間は早めに並んでおいたほうがいいかもしれません。

 

挽肉と米はコメが美味しい!!ハンバーグは3個で十分

さて、テレワークを終え、日が暮れた街を走り、19時5分前にギリッギリで「挽肉と米」の店の前に到着しました。

丁度呼ばれたのでお店に入ると、店内は木材を基調とした雰囲気のある感じで、入店早々消毒と検温、それからシンプルな食券機で食券を買います。

といってもメニューは基本の「挽肉と米 定食」と、ビール・ワイン類と、「おかわり肉(ハンバーグ1個追加)」しかないので、迷うことはないはず。

なお食券機は1,000円札と小銭しか入らないので、大きなお札はあらかじめ崩しておきましょう。

店内は2つほど丸みを帯びたアルファベットの「C」型のカウンターが焼き場を囲っており、1つの円につき10人くらい入れる感じでした。

カウンター席の前には焼き台というより保温台の役割を果たす可愛いサイズの網が1人1つついていて、隣の人との間隔が狭く、あまり広々としてはいません。

そしてカウンターの右上・左上にそれぞれ「食べる醤油」や「各種薬味」のコーナーがあり、備え付けのふたを開けて小さな共用のスプーンですくっていく感じでした。

席に着くと机備え付けの引き出しから新しい箸や食器、おしぼりなどを取り出すシステムで、これは考えられているなと思いました。

あらかじめ複数のハンバーグを焼いてくれているので、ご飯(米種の説明もあり、今回は青森の「青天の霹靂」でした)やみそ汁の配膳が済むと、すぐに小さなハンバーグがやってきます。

1発目は「まずはそのままでお召し上がりください」とのことなので、さっそく賞味をば。

 

・・・ウマーい!!

 

と藤子不二雄ばりに叫びそうになりました。

箸でつついてみるとぷるぷるするほど柔らかく焼かれたハンバーグ、白飯に載せただけでじゅんわりと染み込んでいく豊かなる肉汁、肉を割ると溢れ出す芳醇なエトセトラ。

これは「早くご飯を平らげて新しいコメを奪取してしまわねば」という衝動を生むのに十分な迫力で、1発目だけで2杯のご飯を平らげました。

ちなみに、「挽肉と米 定食」ご飯のおかわりは自由で、生卵1個と薬味無料、味噌汁のおかわりは1杯100円、ハンバーグは90g×3個までで、それ以上は「おかわり肉」の食券で無限に?増やせる感じでした。

あらゆる方法で挽肉と米を楽しむ

ご飯のおかわりを挟み少しタイミングが遅れた2発目は「鬼おろし大根×ポン酢」が運ばれてきて、それに付けてハンバーグを食えと?

 

・・・そんなもん、ウマいに決まってるやんけ!!!!!!!(うるさい)

 

気づいたら一瞬で3杯目・4杯目のご飯が消えていました。

2発目は鬼おろし大根×ポン酢以外にも、ニンニクふりかけ・青唐辛子のオイル漬け・麻辣辣粉(遊牧民が肉にかけていた粉)などの薬味(全8種類)も試してみましたが、ご飯にも肉にも合う薬味ばかりでした。

さて、3発目は特に何も指示なくフリースタイルでいただく。

丁度いいのでここで生卵を取りにいきました。

生卵はお店の中央に生卵が積まれたコーナーがあったのでそこから取りましたが、あくまでも無料なのは1個だけなので注意しましょう。

5杯目のご飯に生卵と食べる醤油を掛けて混ぜ、炊きたての瑞々しいご飯でTKGを作り掻き込むはもはや至上の悦楽。

少しハンバーグと味噌汁を余らせておいて、最後にすくなめご飯を注文し、5.5杯目の炊きたてご飯と共に肉をほおばり、残りのすべての味噌汁で流し込む、これこそ食の黄金比、完璧なる三角食いでフィニッシュです。(?

まとめ

以上、吉祥寺の「挽肉と米」の整理券行列に実際に並び、実際に食べてみた様子をレポートしました。

現在、「挽肉と米」は渋谷に2号店をオープンしていますが、渋谷はオープン間もないということもあって吉祥寺店よりも更に混雑している印象で、朝早くから並ばないとあっという間に記帳が終わってしまうようです。

吉祥寺店はオープンからもうすぐ1年ということもあって、平日であればある程度混雑も落ち着いているようですが、それでも報告した通り記帳開始時間の30分以上前には列に並んでいないと安心はできませんし、週末は容赦ない混雑で瞬殺。

それでも早くから並んで勝ち得た究極の「挽肉と米」の味は格別なので、皆さんもぜひ挑戦してみてください。

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