吉祥寺のスイーツ食べ歩き!|定番から上級者向けまで素敵なスイーツをご紹介

吉祥寺スイーツ

吉祥寺はあまりにも色々なジャンルのモノ・コト・ヒトが集まる渾然一体とした街であり、それぞれの魅力を横断的に伝えるのはどうしても困難なものです。

吉祥寺の魅力を掘り下げていくにあたっては、やはり特定の地域やジャンルに焦点を合わせ、そのジャンルをどれだけ深く楽しめるかを検証していくところから始めるべきでしょう。

吉祥寺は「浅く広く」の街ではなく、「広く深い」街ですから、小さな地域やジャンル単位の話題から少しずつ理解していくほうが分かりやすいのです。

今回は、「吉祥寺の食べ歩き」それも「スイーツ食べ歩き」にスポットを当て、吉祥寺で食べ歩きできる素敵なスイーツを各通り・各地域別に紹介していきます。

なお、緊急事態宣言によって、お店の営業時間については変更されている可能性があります。ご注意ください。

目次

【北口】【平和通り~ダイヤ街】「吉祥寺の父」が作った名物スイーツはじめ、中心部には食べ歩きにピッタリなスイーツがいっぱい

吉祥寺駅北口を出ると、西側に延びる「平和通り」が目の前に見えてきます。

吉祥寺の定番と言えば、まずはこの平和通りの入り口に店を構える「サーティワンアイスクリーム 吉祥寺店」

吉祥寺だけにある、という特別感がない全国展開のチェーン店ながらも、店の前にはベンチもあり、駅前という最高に見栄えのいい立地で食べるアイスは格別。

豆知識ですが、真向かいにある不二家こそバスキン・ロビンス日本法人との合弁会社である「B-R サーティワンアイスクリーム株式会社」を設立し、日本にサーティワンアイスクリーム(アメリカではバスキン・ロビンスと呼ばれます)を広めた立役者。不二家の場所は昭和30年頃からずっと変わっていないそうです。

 

 

平和通りから一歩北向きの路地に入ると、狭い路地の中に飲み屋や小規模レストランがひしめき、大通りにはない吉祥寺の姿を見ることができます。

ハーモニカ横丁は闇市をルーツとするディーブなエリアですが、吉祥寺パルコ裏手のレンガ通りのあたりは比較的おしゃれな店が集い、少し歩けば、その中でもインパクトのあるスイーツショップが程なく目の前に見えてくるでしょう。

それが「レモンドロップ 本店」です。

「レモンドロップ 本店」は吉祥寺という街でジャズ喫茶をはじめ多くの個性的な店を立ち上げ、別名「吉祥寺の父」と呼ばれる実業家・野口伊織氏が立ち上げたお店の1つ。

野口氏が立ち上げたお店の中にはジャズ喫茶「モア」「ファンキー」「西洋乞食」といった個性的でちょっとディープなお店が多いですが、「レモンドロップ」は誰でも入りやすくオシャレな雰囲気のケーキショップで、吉祥寺のスイーツといえばこのお店を挙げる人も多いとか。

イートインスペースもあるのでその場で美味しいケーキの数々を堪能できます。

おすすめは「バナナクリームパイ」

バナナ入りのババロアを、カスタードベースのバナナクリームをたっぷり塗り込んで包み、生クリームで味付けしたまさにスイーツofスイーツ。

持ち帰りで注文したのですが、非常に柔らかく変形しやすいので、その場で味わうことをおすすめします。

レモンドロップ店頭にはミルクやチョコレートだけでなく抹茶やピスタチオなど独特な味のジェラートもあるので、1カップ買って街を歩きながら食べるのもおすすめです。

この付近のパルコ4階には数々のスイーツやフードメニューを提供していた「はらぺこあおむしカフェ」もありましたが、残念ながら2021年3月31日をもって閉店となったようです。

 

【北口】【ダイヤ街~元町通り】たい焼き・ドーナツ・レモンティーなど食べ歩きの定番スイーツが充実!

レモンドロップからさらに北へ進むと吉祥寺の中でも有名な商店街「ダイヤ街」に差し掛かります。

吉祥寺を代表するメンチカツで有名な「さとう」の手前というちょうどいい場所に、さまざまな種類のたい焼きを販売する全国的なチェーン店「横浜くりこ庵 吉祥寺店」があります。

ここは吉祥寺周辺在住のポケモンGOユーザーにはちょっとした有名スポットのようで、何故かというと隣の「さとう」がポケモンGOではジムとなっていて、レイドバトルが始まるとみんなここに集まってくるからなのだそう。

そして、この「さとう」の隣の「くりこ庵」では店舗限定商品の「コイキング焼き」という、鯉をモチーフにした人気ポケモンを象ったたい焼きが食べられるのです。

ちらっと見た感じ興味はそそられたのですが、味はミルクチョコレートなようで、子供向けでありかついかにも甘そうに見えたので、筆者は豆乳クリームと、カスタードベースのプレミアムクリームを注文しました。

どちらも甘さ控えめで美味しく、生地はもちもちサクサクしており非常に大量のクリームがこれでもかと詰まっていて、2個連続で食べたらお腹いっぱいになりそうになりました。

食べ歩きの時は1個にしておいて、残りはあとで食べるのが賢明ですね。

 

 

では、そのまままっすぐ、吉祥寺の中心エリアでる元町通りに入ってみましょう。

ここにはコピス吉祥寺が設置しているオープンデッキ「ふれあいデッキこもれび」という地域に開かれたスペースになっており、春頃はベンチに座ってのんびりする人たちや、デッキにじかに腰かけている新社会人の酔っぱらいなどが集まって賑やかになります。

食べるスペースはこのように山ほどあるので、素敵なスイーツを存分に漁りに行きましょう。

まずは元町通りのデッキのすぐそば、コピス吉祥寺内で営業している「moomin stand(ムーミン・スタンド)」

ここは一見すると人気アニメ&カートゥーン作品「ムーミン」をモチーフにした「タピオカ店」のように見えるのですが、実は入っているのはタピオカではなく「ニョロニョロのたね」という、キャラメルやベリーで出来たゼリーのようなもの。

このぷにぷにしたゼリーに、ストロベリーミルクやヨーグルト、バナナミルクなどをあわせたいろんなフレーバーのドリンクが飲めます。

現在、「ムーミン谷に春が来たフェア」を開催中で、ブルーラズベリーヨーグルトのスムージー「ムーミンハウスブルーラズベリー」、スナフキンをテーマにした配色でムーミン谷に春を呼ぶようなカラフルさわやかなソーダ「ムーミン谷春色ソーダ」の2種類を期間限定で販売中です。

ムーミン谷のようにちょっと不思議で独特で、かつちょっと新しいスイートなドリンクを1つ、お試しあれ!

 

  • 店舗名: moomin stand(ムーミン・スタンド)コピス吉祥寺店
  • 住所:〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺A館1F
  • 営業時間:10:00-21:00 不定休(コピス吉祥寺の営業時間に準ずる)

 

元町通りはデッキ沿いに美味しいお店が集中しているのでわかりやすいです。

ムーミン・スタンドでドリンクを買ったらすぐ後ろに、よく行列ができている人気のドーナツ屋さん「クリスピークリームドーナツ」があります。

定期的にポケモンやディズニーなどのコラボメニューを発表していることでも知られているこのクリスピークリームドーナツですが、最近はどうやらミニオンとのコラボドーナツ「バナナミルクボブ」や「キャラメルチョコティム」を発売している模様。

しかしどうしても甘すぎないドーナツが好きな自分としてはいつもベーシックな「オリジナル・グレーズド」の優しい甘さを堪能しがちです。

 

 

さらにクリスピークリームドーナツを背にすると、レモネード専門店「レモネードbyレモニカ」が見えます。

ここは名前の通りレモネード専門店で、全18種類のレモネードをコスパよく楽しめるお店です。

個人的には「レモネードbyレモニカ」か、「ムーミン・スタンド」でドリンクを迷ってしまいますが、すぐ近くに「サンマルクカフェ」もありますし、レンガ街モールには「星乃珈琲店」もあるので、コーヒーが飲みたい気分の時はそれらのお店に立ち寄ってコーヒーと、フレンチトーストやわらびもちソフトなどを一緒に注文したりもします。

 

 

【南口】【末広通り~七井橋通り】南口のまったりとした空気の中でシュークリームや焼き菓子、ヨーグルトはいかが?

最後に、南口の素敵なスイーツ達のところにも足を向けてみましょう。

まずは観光という意味ではあまりお馴染みではないものの、地元民はよく行くであろう「末広通り」から。

末広通りは塾や医院、コンビニ、自転車駐輪場など近隣住民がよく行くローカルな施設が揃い、あまり観光を目当てには訪れないローカルでディープな通りですが、吉祥寺の土着の生活感を味わうならある意味この通り以上に最適な場所はないのではないでしょうか。

そんな末広通りの真ん中あたりに、トトロの看板が目印の「白髭のシュークリーム工房 吉祥寺店」が見えてきます。

ここは末広通りでも唯一と言っていいかもしれない観光客にもスポットとなっていて、名物のトトロを象ったシュークリームを目当てに多くの行列ができる人気店です。

14時には売り切れてしまうこともあるそうなので、食べ歩きをするなら早めのコース取りをしておくべきお店です。

お店のロゴや店内のトトロの絵などはすべてスタジオジブリ公認となっており、そこらのお店とは違う風格を感じさせる名店なので、一度は訪れてみてください。

 

 

「白髭」から西へ末広通りを戻り、吉祥寺大通りの辺りから井の頭通りに合流し少し歩くと、これまた吉祥寺の南口では知らぬ者のないほど有名なスイーツ店「ウッドベリーズ 本店」があります。

ここはテイクアウトもできる「フローズンヨーグルト」専門店。

工房で毎日手作りしており、フローズンヨーグルトに最適な乳酸菌を選び抜いたうえで「自家発酵」させて作る、ここでしか食べられないフローズンヨーグルトの数々は、なんと加熱なしで作るこだわりよう。

身体に優しい乳酸菌を生かして味わう「生フローズンヨーグルト」をはじめ、パフェ飲むヨーグルトフルーツサンドイッチ、はたまたヨーグルト石鹸まで、こだわりのラインナップが揃っており、店長お任せのセットをオンラインストアで買うこともできます。

北口側の五日市街道近く、ヨドバシカメラ裏の本町稲荷通りの辺りにも「マルシェ」という別店舗があり、そこではランチやオーガニックコーヒーを中心に色々なメニューを味わえます。

 

  • 店名:ウッドベリーズ 本店
  • 住所:〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-1 井の頭ビル1F
  • 営業時間:本店:13時~19時  マルシェ:11時~20時

 

「ウッドベリーズ」から井の頭通りを向かい側に渡って、日能研やスーツカンパニーのあるビルの先を左手に曲がってまっすぐ、南一条通りを南に歩いていくとすぐに見えるのが、「レピキュリアン」です。

レピキュリアンの営業日は週2~3日ほどで、お店のインスタグラムによれば、現在は土日祝限定営業となっているそうです。

お店が開いているのに気づけたらラッキー!といってもいい不定休のお店でしたが、現在は行きやすくなりました。

開いているのが珍しいお店という昔からのイメージだけでなく、「食べログ スイーツ百名店 TOKYO」にも選ばれたほどの名店で、焼き菓子やケーキが人気の地元民にも愛されるお店です。

ケーキを買うときには整理券が配布されるなどレア感が満載。

このお店も、もし開いていれば早めのコース設定をしておいたほうが賢明かもしれません。

 

  • 店名:レピキュリアン L’EPICURIEN
  • 住所:〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目9−5
  • 営業時間:現在は土日祝限定営業 12:00-19:00

 

吉祥寺ならではのスイーツから有名チェーンまで、吉祥寺のスイーツ食べ歩きを楽しもう!

以上、吉祥寺の北口・南口にざっくりと分け、それぞれの人気スイーツ店や地元民しか知らないようなあまり取り上げられることがないお店まで、地域別の「スイーツ食べ歩き」散策コース仕立てにして紹介しました。

吉祥寺のスイーツ店は特定の地域に集中しておらずあらゆる地域に点在しており、それぞれの空気感に合った形で長年地域に溶け込んでいるお店、逆に雰囲気づくりであえて周りと差をつけてその個性でお客さんを惹き付けるお店、色々あります。

吉祥寺周辺に住んで15年近くになる筆者もまだ発見しきれていないお店が沢山あるくらいですから、まだまだメディアに発掘されていない隠れ家的なお店も少なくないはず。

ほんのちょっと違う道に入っただけでも新たな発見が尽きない吉祥寺。

まずは有名なスイーツ店から巡って、吉祥寺ならではのスイーツ食べ歩きを始めてみてはいかがでしょうか。

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