数多くの小説や漫画、映画やドラマの舞台となり、直木賞作家又吉直樹の受賞作「火花」の舞台にもなった「吉祥寺」の街は、都内でも指折りの大型書店から地元密着の本屋さんまで、様々な書店がある街でもあるんです。
今回は「吉祥寺の書店」を徹底的に調査して、ご紹介していきます。
吉祥寺の書店「ジュンク堂書店 吉祥寺店」
引用:ジュンク堂書店
「吉祥寺」駅から徒歩2分、「コピス吉祥寺」B館のの2フロアを専有している「ジュンク堂書店 吉祥寺店」は、100万冊の在庫を誇る超大型書店です。
店舗面積は大型書店の基準といわれる「500坪」を超える「1,100坪」あり、吉祥寺での書店で一番大きいだけでなく、都内でも6番目に大きい書店です。
6Fは「雑誌」「学習参考書・語学書」「旅行本」「コミック」「料理本などの実用書」「小説などの文庫本」、7Fは「ビジネス書」「医学」「理工」「パソコン」「芸術」「歴史・思想・教育」「法律・経済」などの専門的な本が置かれています。
ジュンク堂書店の戦略は「充実した品揃え」とされ、どの分野の書籍も満遍なく置かれているのが特長で、店内至る所に椅子が設置されていて、買う前に座りながら確認でき、通路も広く欲しい本をゆっくりと選べます。
「ジュンク堂」は、1963年(昭和38年)に「株式会社大同書房」として神戸市生田区(現:中央区)の元町本通りで創業し、2015年(平成27年)に「丸善書店」と合併して「丸善ジュンク堂書店」という会社になりましたが、店舗名は「丸善」と「ジュンク堂」のどちらもそのままで営業しています。
元々の「ジュンク堂」という屋号の由来は、「ジュンク堂」創業者の工藤恭孝氏の父親の名前である「工藤 淳」の姓と名をひっくり返した「潤 工藤」から取ったそうです。
店舗面積 | 1,100坪(3,636平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺B館6階~7階 |
アクセス | 「吉祥寺」駅より徒歩2分 |
電話番号 | 0422-28-5333 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
定休日 | 無休 |
吉祥寺の書店「啓文堂書店 吉祥寺店」
引用:啓文堂書店
「吉祥寺」駅から徒歩1分、駅ビル「キラリナ京王吉祥寺」の 7Fにある「啓文堂書店 吉祥寺店」は、駅直結で雨に濡れずに行ける、会社や学校の帰りにちょっと立ち寄るのに便利な駅ナカの書店です。
東京都内を中心に27店舗を展開している「啓文堂書店」では、各出版社と「啓文堂書店」の各ジャンル担当の推薦により選定された10~15作品の候補作を、啓文堂書店全店で「候補作フェア」として一ヶ月間販売した中で、最も売上の多い作品を「啓文堂大賞」として発表していて、書店業界のみならず出版業界でも評判となっています。
2019年の「啓文堂大賞」は、「新書大賞」が増本康平『老いと記憶』(中央公論新社)、「ビジネス書大賞」が伊藤羊一『1分で話せ』(SBクリエイティブ)、「雑学文庫大賞」が神野正史『最強の教訓!世界史』(PHP研究所)、「時代小説文庫大賞」が佐藤恵秋『雑賀の女鉄砲撃ち』(徳間書店)、「文庫大賞」が伊岡瞬『悪寒』(集英社)、「文芸書大賞」は宇山佳佑『この恋は世界でいちばん美しい雨』(集英社)が受賞しました。
店舗面積 | 150坪(496平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-1-25 キラリナ京王吉祥寺 7階 |
アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩1分 |
電話番号 | 0422-79-5070 |
営業時間 | 10:00~22:00 |
定休日 | 無休(除く特定日) |
吉祥寺の書店「ブックファースト アトレ吉祥寺店」
引用:ブックファースト
「吉祥寺」駅直結のショッピングセンター「アトレ吉祥寺」本館の2階に位置する「ブックファースト アトレ吉祥寺店」。
旬の雑誌や話題の書籍をいち早く店頭に並べていて、待ち合わせに使う人も多く、いつも賑わっている繁盛書店です。
また、吉祥寺へレジャーやショッピングに来た方のために、吉祥寺周辺の最新トレンド情報を提供する情報発信基地として、関連雑誌・書籍を専用コーナーで紹介しています。
「ブックファースト」は、都市部の駅構内や駅ビル内を中心に39店舗を展開していて、吉祥寺には「アトレ吉祥寺」東館の2階にも出店しています。
店舗面積 | 135坪(446平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町吉祥寺南町1-1-24 「アトレ吉祥寺」本館2階 |
アクセス | 「吉祥寺」駅東口(アトレ東館口)改札から直結 |
電話番号 | 0422-23-7671 |
営業時間 | 10:00~21:00 |
定休日 | 不定休 |
吉祥寺の書店「ブックファースト アトレ吉祥寺東館店」
引用:ブックファースト
「アトレ吉祥寺」東館」の2階に位置する「ブックファースト アトレ吉祥寺東館店」。
デパート内なので女性客が多く、ファミリー向けの「学習参考書」「児童書」を多く取り揃え、「文庫」「実用書」「雑誌」「雑学」「旅行」「小説」「新刊」など、今話題の旬の雑誌や話題の書籍を中心に販売しています。
「ブックファーストアトレ吉祥寺本館店」にはない「コミック売場」があるのも特徴で、コミックの在庫が充実しています。
通勤や通学といった駅を利用する際に非常に便利な上、オフタイムでもゆったりした書店空間で欲しい本を選べる書店です。
店舗面積 | 67坪(221平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 「アトレ吉祥寺」東館2階 |
アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩2分 |
電話番号 | 0422-28-5020 |
営業時間 | 10:00~22:00 |
定休日 | 不定休 |
吉祥寺の書店「紀伊國屋書店 吉祥寺東急店」
引用:紀伊國屋書店
「吉祥寺」駅から徒歩5分の「東急百貨店吉祥寺店」の8階にある「紀伊國屋書店 吉祥寺東急店」。
吉祥寺地区で唯一の百貨店として開店以来35年以上の歴史を持つ「東急百貨店」のオープンと共に出店し、長い間「吉祥寺」で愛されてきた書店です。
決して広い書店とはいえませんが、普段からよく「東急百貨店」利用する女性客を対象にして、「実用書」や「児童書」「学習参考書」などの品揃えに力を入れているそうです。
また、隣に「東急百貨店」の催事場があるので、この催事場のイベントに合わせた「ブックフェア」も行われています。
新宿の本店が有名な「紀伊國屋」は、創業者の田辺茂一が1927年(昭和2年)に個人営業で新宿で創業し、売場面積38坪の木造2階建て、階上にギャラリーを併設しました。
当時は、新規開業のため一般雑誌を置くことができず、同人誌や文芸誌、文学書や学術書などを中心とし、他書店との差別化をはかったそうですが、現在は「ナショナルチェーン」とも呼ばれる日本全国に店舗をもつ有力チェーン書店となり、アメリカ合衆国・東アジア・オーストラリアにも進出しています。
「紀伊國屋」の屋号の由来は、創業者の田辺家の先祖は紀伊徳川家の江戸藩邸に勤める足軽で、商売を営むことになった時に屋号として出身地にちなんだ「紀伊國屋」をつけたのが始まりとされています。
最初は材木問屋でしが、その後炭問屋になり、田辺茂一の代で書店を開業して今に至りますが、江戸時代の豪商の「紀伊國屋文左衛門」とは関係ないそうです。
田辺茂一
一代で日本最大の書店チェーンとなった「紀伊國屋書店」の創業者であると共に日本の書店の地位を確立した人物。明治の新宿に生まれ、1927年(昭和2年)に21歳で「紀伊國屋書店」を創業。ロードスターで本を運び、ギャラリーを併設した店内で同世代の作家や画家たちと文芸誌を作った若き日から、戦後の再建を経て『夜の市長』と呼ばれた晩年まで、「眼くるめく変貌」を遂げた新宿の地で、文化を発信しつづけた。
店舗面積 | 200坪(661平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-3-1 東急百貨店吉祥寺店 8F |
アクセス | 「吉祥寺」駅より徒歩3分 |
電話番号 | 0422-21-1810 |
営業時間 | 10:30~19:00 |
定休日 | 無休 |
吉祥寺の書店「ブックス・ルーエ」
「ブックスルーエ」は、「吉祥寺」駅北口前から北に向うアーケード街「吉祥寺サンロード」の中ほどにある、3フロアの大型書店。
扱うジャンルはオールジャンルで、1Fは「雑誌・話題本」、2Fは「文庫・芸術・ビジネス・思想・歴史」、3Fは「コミック」。
吉祥寺にあるアニメスタジオや漫画家さんとの繋がりが強く、様々な作者の貴重なサイン色紙を店内に飾っていて、キンシオタニが描いた「ブックカバー」のイラストが地元で非常に好評とのこと。
フリーペーパーコーナーがあったり、雑誌にも手書きのPOPがついていたり、階段の踊り場にもおすすめ本のフェアがあったり、本好きの店員さんの熱量がすごく伝わってくるお店です。
店の前にアーケードに面した「立ち読みの場所」を設けていて、そこに雑誌や吉祥寺を特集した書籍を並べてあります。
創業は1936年(昭和11年)で、「おおむら(蕎麦屋)」「喫茶ルーエ」を経て、現在はビルの1階から3階までが書店で、地下は100円ショップになっています。
店舗面積 | 180坪(595平方メートル) |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3 |
アクセス | 「吉祥寺」駅から2分 |
電話番号 | 0422-22-5677 |
営業時間 | 10:00~21:30 |
定休日 | 年中無休 |
まとめ
「吉祥寺の書店」を調べたら、大型書店で映画や音楽の専門書を探したい方、会社帰りにちょっと雑誌を買いたい方など、それぞれのニーズに合せて選べる様々な書店がありました。
今回ご紹介した本屋さんはすべて新刊書店でしたが、吉祥寺の街のそこここにある「古本屋」さんも、調べてみないといけないですね。