【行ってみた】1日15作品超を上映するUPLINK吉祥寺|吉祥寺ってこんな街

サブカルチャーの発信拠点となった「吉祥寺」ですが、その礎を築いたのが「映画」ではないでしょうか。

映画好きの私がよく行くのは吉祥寺のUPLINK吉祥寺。

 

吉祥寺に最初に誕生した娯楽施設「井の頭会館」を経営していた本田家が1951年(昭和26年)に、初の洋画専門の「ムサシノ映画劇場(M.E.G)」を開館。1984年には「吉祥寺バウスシアター」としてリニューアルし、「シアター寄席」や「爆音映画祭」など独自の映画文化を発信してきました。

2014年の閉館時に、吉祥寺バウスシアターを買い取りたいと申し出たのがUPLINK(アップリンク)です。

買収はうまくいかなかったものの、バウスシアターの遺志を受け継ぐ「UPLINK吉祥寺」が2018年に吉祥寺PARCOの地下2階にてオープンしています。

 

今回は実際に足を運んでUPLINK吉祥寺を満喫してきたので、UPLINK吉祥寺の楽しみ方や特徴をご紹介します。2020年12月14日にちょうど3周年を迎えたUPLINK吉祥寺の楽しみ方をぜひご覧ください。

 

UPLINK吉祥寺を運営する有限会社アップリンクは1987年に創業した日本の映画配給会社で、2004年には渋谷にミニシアター「UPLINK X」をオープン。自社配給の映画だけでなく、ユニークな作品を提供し続けています。UPLINK Xは場所を移転しUPLINK渋谷として再スタート。このほかにもUPLINK京都も運営しています。

 

洗練されたUPLINK吉祥寺のデザイン

UPLINK吉祥寺のデザインUPLINK吉祥寺は吉祥寺PARCOの地下2階にあります。

映画館内には5つのミニシアターがあり、約300名が映画を鑑賞できるよう設計されています。1日15本以上の作品を朝の9時代から23時頃まで上映しています。

エスカレーター、エレベーターのどちらでもUPLINK吉祥寺のある地下2階へは移動可能です。

エスカレーターで降りると、青色LEDを活用した案内板がお出迎えしてくれます。

UPLINK吉祥寺の案内板

ロゴに記された「X」の文字は「未知」という意味なんだそう。

UPLINK吉祥寺で上映中の作品もメジャー系は少なく、映画に精通していない人にとって未知のものばかりです。矢印の方向には、異空間へといざなうかのように薄暗いライトで照らされたトンネルが続き、お客さんを出迎えてくれます。

UPLINK吉祥寺のトンネル

デザインを楽しめるのがUPLINK吉祥寺の特徴。トンネルをくぐり抜けると、天井からキノコの傘を想起させるライトがぶら下がり、なんとも不思議な空間です。

UPLINK吉祥寺の様子

UPLINK吉祥寺が抱える5つのスクリーンも、デザインに趣向が凝らされています。

UPLINK吉祥寺のスクリーン案内図

ストライプや木目調、レインボーカラーなど、椅子や床、壁の色が多種多様。ちなみに筆者が映画を鑑賞したスクリーン3の座席は真っ赤な合皮張りで統一されていました。

UPLINK吉祥寺の座席

映画の開始時間は全スクリーンで統一されていないため、ほかのスクリーンの色を確認するのは困難。そのため、別の映画を鑑賞しないとスクリーン内を確認できなさそうです。全スクリーンを確認したい場合には、リピートが必須!

 

名シーンが詰まった映画関連の展示品

UPLINK吉祥寺のロビーの青緑色をした壁一面に、スチールパネルがずらりと貼られています。

こうした展示品をチェックするのも、UPLINK吉祥寺の楽しみ方のひとつ。

私もいくつか知っている映画のシーンを見つけられました。

UPLINK吉祥寺の展示品

映画の上演開始ギリギリではなく、少し余裕をもって到着するお客さんが大半でした。

他の映画館と異なり、居心地のいい空間だからこその特徴でしょう。

時期によって変わる展示品をチェックしながら、「次はどの映画を観ようか」と考えるのも楽しみの1つです。

UPLINK吉祥寺のパンフレット

エスカレーターにはずらりと長い椅子が置かれていたので、ほっと一息。

こういった些細なサービスもうれしいところです。

その向かい側には、上映中の映画のパンフレットがたくさんあって、上演開始まで暇をつぶすことができます。

UPLINK吉祥寺のアイテムショップ

UPLINK吉祥寺の受付の奥まった場所にある「マーケット」には、上映中の映画のメイキング本や映画専門雑誌、DVD・ブルーレイやTシャツなど関連グッズが所狭しと盛りだくさんでした。

 

ただし、2020年12月現在は、新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、マーケットに一度に入れる人数は5人までとのことです。映画の上映終了直後は、マーケットが混むので注意しましょう。

メジャーからマイナーまで上映される映画

上映している映画の数が多いのも特徴的です。

公式ホームページで公開中に作品を確認すると、ミニシアターの定番であるインディーズ系映画だけでなく、「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」のようなメジャーな特撮映画が上映されているなど、幅広い映画を取り扱っていました。

足を運んだ2020年12月16日の上映本数は23本!とても多いですよね。

ただ、多くが1日1上映だったので、時間を調べておくことは必須です。

ドキュメンタリー映画やアニメ、台湾や韓国など近隣諸国の映画があるかと思えば、誰もが知っている俳優さんが主演の邦画が上映されているなど、当日訪れてもお客さんのアンテナに最低1つの作品が引っ掛かりそうです。

UPLINK吉祥寺の掲示板

筆者がたまたま訪れた時間の直後に上映予定だったのが「NETFLIX 世界征服の野望」というドキュメンタリー映画。

上映まで20分弱と待ち時間も短く、観たい映画が見つかりました。

映画の中身は、実際に鑑賞していただいて確認してくださいね。

UPLINK吉祥寺の券売機

ちなみに、水曜日は「サービスデー」と称して1,200円と割引で映画を鑑賞可能です。

私が鑑賞した映画が上映された座席数98席のスクリーン3は、平日のお昼にもかかわらず、盛況でした。

 

おいしいフードとドリンクが楽しめるカフェで一息

映画館というと、コーラ片手にポップコーンを食べながらスクリーン鑑賞が定番ですよね。

UPLINK吉祥寺の受付横にあるコンセッションでも軽食やドリンクが購入できます。中にはクラフトビールやワインも並んでいるので映画を観ながらほろ酔いできますね。

UPLINK吉祥寺の飲食店

UPLINK吉祥寺の名物はホットドッグとのこと。

添加物や保存料を最小限にしたKodamaのソーセージを使ったこだわりのホットドッグということで、実際に食べてみました。

これは美味い!!

ぜひ一度食べていただきたい味です。

 

ヨーロッパの食文化を日本へ」をコンセプトに、欧州の食材を提供するKodamaですが。吉祥寺駅内にあるアトレ吉祥寺本館1階にも店舗を構えています。

吉祥寺kodamaのホットドック

このほかにも、100年前のコーラを再現したクラフトコーラ「伊良(いよし)コーラ」も販売中です。

ドリンクはスクリーン内でも飲めますが、食事は長椅子やコンセッション前の立食用テーブルで行う必要があるので注意してくださいね。

ネットストリーミング時代の映画館のあり方

筆者が偶然鑑賞した映画のテーマが「Netflix(ネットフリックス)」。

Netflixをはじめ、スマホ1つで映画やドラマを観られる時代になってきましたが、果たしてそれはいいことばかりなのかと考えさせられました。

映画館でしか味わえない映画の良さを再認識しました。

UPLINK吉祥寺には映画を鑑賞する以外にも楽しめる仕掛けがたくさんあり、また足を運んでみたいと思わせてくれました。

ぜひ吉祥寺に立ち寄る際は足を運んでみてください。

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