吉祥寺、リハビリ中
わたし、いま、震えてる。
セイ。
KICHI-JO-JI.
どうやら、歯の根が合っていないみたいです。
手元にあるのは「吉祥寺ってこんな街」という名のフリーマガジン。
うに崎は現在、その武蔵野市のとあるエリアから1時間半ほど離れた土地にいます。そして震えながらページをめくっている。
ええ、私。
KICHIJOJIという場所にはちょっとしたトラウマがあるみたいなのですよ。
「みたい」というのはですね、思い出そうとしても何があったかよく思い出せないからなのですよ。
ただ覚えているのは、目的がデートだったということ。
そしてその時の彼氏が、いけ好かない都会大好きっ子(生まれも育ちも世田谷区)だったということくらい。
どのくらいいけ好かないかと言うと、私の地元に来るときには交通費を請求してくるくらいいけ好かない男でした。理由は「だってお前の地元、何もねーじゃん」。
私の愛する地元の景色(山とか田んぼ)を前にして、何もねーだとぉぉぉ?
この、コンクリートジャングルボーイめ!
そんな過去のせいか、すっかりトラウマなのですよ。KICHI……祥寺は。
でもね、もう何年前なんだって話で。
もういいんじゃない? 克服できるんじゃない?
そんな思いで今、吉祥寺ってこんな街のページをめくっています。
わぁなんてオサレな空間なのでしょう。
この、トイレ(後ろのページからめくってます)。
サンロードなる商店街は歩いた記憶があります。井の頭公園も。
だけど何をしたかの記憶が出てこない。
そもそも目的なんてなかったのかな。
吉祥寺って場所に行くこと自体が目的だったのかな。
まぁ、デートなんてそんなものなのかもしれない。
そしてデートにはいいことも嫌なこともあるから、同じようにトラウマになってる人もけっこういるんじゃないかなと思ったり。
吉祥寺は何も悪くない。
わかっているから、いつか克服して楽しみたいのです。
あんな奴のせいで楽しめないっていうのは悔しいじゃないですか。
同じく吉祥寺が苦手になってしまったみなさんへ。
うに崎は吉祥寺、リハビリ中です。
大人のイメチェンは「見えないところ」がカッコイイんだと言い張ってみる
何年経っても「変わらないねー」と言われるうに崎です。
うれしいようで、ぜんぜんうれしくない。だって小学校の同級生にも言われるんですよ?
おいおい、わたしはアニメのキャラクターなのかい。
お肌の感じは3次元なんだけど……いや、見なかったことにしてください。
華々しい頃と変わっていないと言われたらうれしいけど、小学校なんてダサダサの芋芋じゃないですか。ええ、わたしはそうでした。
これでも定期的にイメチェンを試みているのですが、すぐに戻ってしまいます。
え? 形状記憶なの? わたし。
女性の場合、服装だけでかなり変わるのに。たまには「大人っぽくなったね」とか「イイ女オーラがあふれてる」とか言われてみたい。言われたら言われたで、疑心暗鬼になって「壺とか買えばいいのかな?」とか言うと思いますが……。
ぱっとイメチェンできる人って、ちょっとしたあこがれです。
変わるといえば学生の時、休み明けに同じゼミの男の子が短髪にしてきたことがありました。
「おっ髪型変えた? いいねー似合うじゃん!」
と声をかけたら、彼はへへへと笑って
「抜けた」と一言。
当時20歳ですよ。
たしかに後頭部怪しかったけど!
彼とは最後に会ってから10年は経っています。今はどうなっているんだろう。変わってるんでしょうね、やっぱり……。
ここだけの話、本当はわたしもかなり変わったんです。
腹筋とか。大胸筋とか。中殿筋とか。
体脂肪と筋肉率のバランスがたぶん人生で一番良い。
だけど見えないところだから、会う人誰も気がつかない。
大人の変化って、そういうところあるかも。
似合う服の着こなしもメイクもわかってきている。
だから見えるところに変化がなくて、変わっていくのは見えないところだけ。
外向けのイメージじゃなくて、セルフイメージのほうなのかな。
そう考えるとけっこうイメチェンしてるな。うん。たしかに変わっている。
今後も「これが大人のイメチェンだぜ」としずかに変化していこうと思います。