日本人のビニール傘消費量は世界1位だということを知っていましたか?
環境配慮のため、傘を無駄使いしないために、わたしたちにできることはなんでしょうか。
一本の傘を大切に使用することも有効ですが、突発的な雨など自然現象には抗えないこともあります。
そこで、この記事では吉祥寺で利用できる傘をレンタルできるサービスについてご紹介します。
ビニール傘を使うのは、環境に良くない?
日本における1年間のビニール傘消費量は、推計6,500万本。
国内で消費される傘は年間約1億2〜3,000万本だそうなので、毎年大量のビニール傘が使い捨てられているということになります。
ビニール傘は、ビニール、鉄、プラスティックとを強力な接着剤で加工しており、鉄とプラスチック部分の分別が難しいため、リサイクルが難しい商品です。
ビニール傘を使用することは、どこでも安価で購入できて便利である反面、環境配慮の観点では大きな問題を孕んでいると言えます。
日本ではなぜたくさんのビニール傘が使われているの?
ビニール傘は、日本発祥です。
なぜビニール傘が生まれ、大量消費が続けられているのでしょうか。
この背景には、日本ならではの天候があります。
「梅雨」の影響です。
梅雨自体は、梅雨前線が見られる東アジアの国々にある事象です。
アジア諸国の雨季は、「スコール」と呼ばれる突然土砂降りの雨が降り、急に晴れるといった天候変化を繰り返します。
日本の梅雨は、雨自体は強くないものの、一日中雨が降っている日が多いという、降雨時間が長いことが特徴です。
そのため、雨の中で快適に生活するために、傘は必須の道具なのです。
吉祥寺で利用できる傘レンタルサービス① 吉傘(きちかさ)
吉傘は、2017年に誕生したアトレ吉祥寺が主催する無料レンタル傘サービスです。
「雨の日の吉祥寺を楽しんで欲しい」と、吉祥寺のあらゆる場所・店でビニール傘が無料でレンタルできます。
置いてある傘は、取り組みに賛同した商業施設・店舗が提供した、不要になったビニール傘です。
どこで利用できる?
吉傘の設置場所は、公式サイト上は以下となっています。
・中道商店街 ※対象店舗の詳細はこちら
・関東バス(武蔵野営業所発着バス内、案内所)
→2022年4月24日時点では傘立て自体が確認できませんでした。
・JR吉祥寺駅 南北自由通路(はなこみち)
→2022年4月24日時点では傘立て自体が確認できませんでした。
・アトレ吉祥寺店(1Fはなびの広場)
現在は、アトレ吉祥寺内と中道商店会の対象店舗で利用できるようです。
いくらで利用できる?
吉傘は無料で利用できます!
どうやって使うの?
会員登録・予約など、事前準備不要で文字通りの手ぶらで利用できるのが、吉傘の特徴です。
ステップ①貸出スポットで、傘を借りる
ステップ②雨の日の吉祥寺を楽しむ
ステップ③貸出・返却スポットで返却する
使用後は、借りた場所に戻さなくても、吉傘サービスに参加している店舗にある傘立てであればどこで返却してもOKです。
傘立てにはオレンジ色の案内板が付いていますので遠くからでもわかると思います。
ペイントがされているのは、藤村女子中学・高等学校の生徒が描いたのだとか。
実際に使ってみた感想は?
①数が少ないので、出会えたら奇跡かも!
アトレ吉祥寺で実際に利用してみました。
晴れた日に傘立てを訪れると、傘が5本ありましたが、雨の日に訪れると、すでに傘は無くなっており、利用できませんでした。
実際に利用している人がいることがわかります。
吉傘では、利用された傘が「吉傘スポット」に戻ってこず、傘不足になっているそう。
個人が寄付することも可能で、玄関に使わない傘があったら寄付しましょう。
②気になる人は除菌グッズを忘れずに!
昨今の情勢を受けて、他社と傘の持ち手をシェアすることに抵抗がある人もいると思います。
非常に便利な吉傘ですが、消毒液は備え付けられていないため、気になる方は消毒液などの除菌グッズをセットで利用することをお勧めします。
吉祥寺で利用できる傘レンタルサービス②アイカサ
アイカサは、2018年に始まった使い捨て傘ゼロを目指す傘のシェアリングサービスです。
2021年には公式アプリ登録者数20万人を突破するなど、国内で幅広く使われています。
直近では、JR東京~高尾駅間の全駅・中央総武線 秋葉原~三鷹駅間の全駅で導入されることが公表されました。
サービスとしては、最寄りの傘スポットでアイカサを借りて利用し、雨が止んだ際には移動先の最寄りスポットで返すというシンプルなものです。
どこで利用できる?
吉祥寺のアイカサの傘スポットは4箇所あります。
①吉祥寺丸井店
七井橋通り側の出口、マリオンクレープのそばにあります。
②井の頭線吉祥寺駅
券売機の横にあります。
③吉祥寺駅 JR中央改札
改札を出て左手の階段付近にあります。
いくらで利用できる?
価格帯は2種類あります。
1本あたり24時間を70円で使うプラン。また、月280円で使い放題というプランもあります。
アイカサの傘スポットは主要都市を中心に約800箇所。
月280円で傘を持ち歩かなくて良いと考えるとお得かもしれません。
どうやって使うの?
アイカサの利用には、アプリのインストールと決済方法の登録が必要です。
各種クレジットカード、LINEペイ、docomo、au、SoftBank、UQmobileの携帯料金とまとめての決済が選べます。
ステップ①アプリで傘スポットを検索
ステップ②傘スポットで、ボックスに記載されたQRコードをアプリで読み込み、アプリ上で「借りる」を選びます。
ステップ③決済が済むとロックが解除され、傘が取り出せるようになります。
ステップ④使用後は、借りた場所に戻さなくても、アイカサの傘スポットであればどこでも返却できます。
傘スポットで、ボックスに記載されたQRコードをアプリで読み込み、アプリ上で「返す」を選びます。
実際に使ってみた感想は?
①レンタルできる傘がおしゃれ!
アイカサでレンタルできるのは、ビニール傘ではありません。
ナイロン・ポリエステル素材の大判の傘です。
筆者がレンタルした傘は、東京建物とコラボレーションした日本橋・大手街など中央区の古地図がデザインされていました。
性別年齢問わず使えそうなシンプルなデザインなので、TPO問わず利用できそうです。
②借りる穴場は、吉祥寺駅 JR中央改札
同日に3箇所の本数を確かめたところ、丸井の傘スポットが設置本数、在庫数ともに一番少ないことがわかりました。
JR中央改札のスポットは設置本数が多いため、井の頭線改札や丸井で見当たらなければ訪れてみてください。
③気になる人は除菌グッズを忘れずに!
吉傘同様、消毒液は備え付けられていないため、気になる方は除菌グッズをセットで利用しましょう。
アイカサでは、レンタル傘への先行概念を覆すクオリティの傘がレンタルできることがわかりました。
吉傘、アイカサどちらもアクセスが良く、非常に便利なサービスであると感じました!
スポットの位置がわかったことで、雨予報でも近場の買い物であれば手ぶらで出かけても良いかな、と思えるようになりました。
まとめ
吉祥寺で利用できる傘のレンタルサービスをご紹介しました。
ビニール傘を買わなくても、サービスの存在や、レンタルできる場所を知っていれば突然の雨も怖くありません。
思いきって、雨予報でも手ぶらで出かけてみませんか?
これからの梅雨時期を快適に過ごせる一助になればと思います。