吉祥寺ならでは。をつくる店とそのひと。
わたしは茨城県結城の生まれで日本橋の繊維問屋で住み込みを10年、夜中の2~3まで自転車で配達したりで大変だったけど商売はおもしろかったな。
繊維問屋で貯めたお金で、昭和39年1月1日にこの場所に店を借りて衣料品店をはじめた。
当時は丸井と、東急百貨店ができる前で名店会館って言ったかなそれしかなくて本当さみしいところだったけど、どんどん発展してきてこの通りも盛り上がって人通りが本当に増えたね。
衣料品店は10年間続けたけどデパートができてからは難しくなってきて、何とかしなきゃいけないなと衣料品店を辞めて焼き鳥屋に変えたんだよ。
焼き鳥は衣料品と違って元手がかからなくてやりやすかったね。
でも死に物狂いで働いて昭和60年にこのビルに建て替えができた。
「みすず」という店名は、母ちゃんの名前「みつえ」と苗字の「鈴木」から取って付けたんだ。
母ちゃんとは繊維問屋で一緒に働いていて結婚したんだよ。
モツはその日の朝に引いたものを仕入れてからひとつひとつ肉を切り分けて串に刺しているんだ。
焼き鳥屋は火加減が肝心だけど、炭で焼くとやっぱりひと味違うね。
焼き鳥以外のおすすめは煮込み。
朝9時につくって16時まで煮込まないとこの味にはならない。
うちのは余計なものは入れてないよ。
お新香は60年もののぬかづけで、亡くなった母ちゃんがずっと手入れしたものを息子が継いでるよ。
吉祥寺のいいところは街がわかりやすいところ。
どこに行けば何があるのかわかりやすいと思う。
家賃はどんどん上がってきて昔からやっているところも辞めちゃって、家を持っていた人は貸しちゃって、自分の家に住んでいるっていう人もほとんどいないから、この通りで一番年かさになっちゃった。
中道通りは長く住んでいて楽しいし便利なところだと思うね。
やきとり みすず
店主 鈴木貞夫さん
My favorite!
M U S I C > 春日八郎
SPORTS > 野球
PLAYER > 長嶋茂雄、川上哲治、太田幸司
PLACE > みすず
W O R D >「 何事も努力」
住所 | 武蔵野市吉祥寺本町2-19-7 |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩5分 |
電話番号 | 0422-22-7139 |
営業時間 | 17:00~23:00 |
休業日 | 日・祝日 |