赤ちゃんが産まれるとお母さんは四六時中一緒にいてお世話に明け暮れる日々が続きますね。
寝る間もなく赤ちゃんのお世話をする毎日は、お母さんにとって体力的にも精神的にも負担が多く大変です。
現在は多くの家族が核家族で、夫婦だけで子どもの世話をしている家庭が少なくありません。
そのため上手に家族以外の手を借りる事が、この赤ちゃんの時期の育児を乗り越えるコツだと、自身の育児を通して痛感した経験がありました。
家族以外の手を借りる事のひとつに武蔵野市では「子育てひろば」を利用するという方法があります。
少しでもお父さん・お母さんの負担が減って楽しく子育てができるといいですよね。
武蔵野市にはこの子育てひろばが充実しているのをご存知ですか?
とても使い易くて実際に通ってお世話になっていた、吉祥寺周辺の子育てひろばについてレポートします。
武蔵野市の子育てひろばには4つの種類がある
子育てひろばとは
子育てひろばってなんでしょう。
子どもにとっては、おうちにはないたくさんのおもちゃやダイナミックな遊びができたり、新しいお友達とも遊べる楽しい場所です。
お父さん・お母さんにとっては、子どもをのびのび遊ばせることができ、育児の息抜きができたり、育児の情報交換や悩みを話せる場所です。
その子育てひろばの形態には様々なものがあります。
市内の子育てひろばにはいつでも訪れることのできる常駐の施設の子育てひろばや、曜日時間が決まっていて市内のコミュニティセンター「コミセン」で行われる子育てくひろば、ふたご・みつごのための集い、保育園・幼稚園に通っていない未就学時のための園庭解放などの子育てひろばがあります。
それらは形態は違いますが、親子が遊びに来られる場所を提供する場のことを総称して「子育てひろば」と呼んでいます。
子育てをしてみて大変で、仲間と子育てを協力し合う体制を作ろうと思った主婦の方が、実際にこういった子育て広場を地域で作ったことで、その活動が注目されることとなり、この子育てひろばが全国に広がったきっかけになりました。
武蔵野市の子育てひろばは、武蔵野市で立ち上げられた「子育てひろばネットワーク」により運営されているもので、このネットワークには、市内で子育てひろばを運営している子育て支援団体(グループ)や、子育て支援拠点、子育て支援に関わる専門施設、行政機関が所属しています。
さまざまな立場からそれぞれの特長を生かして運営している子育てひろばですが、子育て支援者同士がその立場を超えて手をつなぎ連携することで、武蔵野市で安心して子育てができるような環境を整えていくことを「子育てひろばネットワーク」は目指しています。
子育てひろばはどこにある?
では、子育てひろばはどこでやっていて、いつ行けばいいのでしょう?
子育てひろばは常駐の施設だったり、場所が日替わりで移動したり、市内のたくさんの場所で開催されています。
詳細はこちらの「子育てひろばおでかけmap」にありますので、一覧をご覧になってみてください。
武蔵野市子育て広場ネットワーク「子育てひろばおでかけmap」
子育てひろばを利用するには?
常駐8施設
地域子育て支援施設8箇所(0123吉祥寺、0123はらっぱ、桜堤児童館、おもちゃのぐるりん、堤子ども園いこっと、みんなのとことこおやこひろば、すくすく泉いずみのひろば)では、初めての来館時には登録が必要で、カードが発行され、来館ごとにそのカードが必要になります。忘れても大丈夫ではあります。地域子育て支援拠点
コミセンひろば
コミセンひろばでは、コロナ感染対策のために来場者数の制限を行いながら子育てひろばを運営しているため、事前予約が必要です。
前月1日より予約を開始しますのでお問い合わせください。予約TEL0422-60-1239まで。
ふたごみつごのつどい
ふたご・みつごのつどいは事前申し込みが不要で、現地に直接行って参加できます。
園庭開放
あかちゃんひろば、プレママ、在宅保育の未就学児のための園庭解放スケジュールや問い合わせは、各保育園の管轄になりますので市報をご覧になる方がいいようです。
子育てひろばの利用レポ
すくすく泉「いずみのひろば」
筆者は散歩のついでに子育てひろばの様子を見がてら「すくすく泉」さんに登録をしに行ったのが初めての来館でした。
井の頭小学校のすぐ隣に位置していて、公園の中にすくすく泉が建てられています。
まだ子どもが寝返りをするかしないかの赤ちゃんの頃でしたので、早すぎるかな?と思いながらビクビクと訪れたのを覚えています。
しかしそんな心配はいりませんでした。
なんともっと早い2ヶ月の授乳が頻回な時期から連れてきているお母さんもいたので、そんなに手がかかる時期でも来ていいんだと安心しました。
こちらは半分は小規模保育園の施設で、その半分を「いずみのひろば」として子育てひろばを運営しています。
専任のスタッフさんが常駐しています。
全体の建物はログハウスを思わせるかわいい建物で大きくはないこじんまりとした施設です。
入り口を入るとスタッフさんがいつもあたたかく迎えてくれ安心できます。
登録は簡単で、手続きが終わると、すぐに利用できます。
入ったら、来館時間と同伴の大人の名前、子どもの名前、子どもの背中に貼るシールに名前を書いて、靴を脱いで入館です。
上履きはいりません。
中はまだ歩かない赤ちゃんには、赤ちゃんルームが設けられており、ルームの周りに柵がされ、歩き初めて動き回れるようになった子どもたちと少し区別できるようになっていて安心です。
厳密に隔離されているわけではないので、歩ける子どもたちが少しだけ入ってくることはありますが、子どもにとってはそれも良いふれあいですよね。
公園はすくすく泉の室内から直接外に出られる作りになっています。
公園自体は大きくないものの、砂場や竹林があり小さな子が駆け回って遊ぶには充分な広さがあります。
授乳室やおむつ交換台、子ども用トイレ、お昼寝スペースも完備されていて、絵本や本などもたくさんあります。
防災の定期勉強会やベビーマッサージのイベント、不要な育児用品の情報交換ボードなどもあります。
いろんな情報が随時更新されていますのでお問い合わせくださいね。
また預かり保育も可能で、改めて手続きが必要ですのでこちらもお問い合わせくださいね。
気になるお母さんたちとのやりとりは、スタッフさんがよく話しかけてくれ輪に入れてくれるので自然と話ができる雰囲気で、育児のことが気楽に相談できたことが本当に心地よくて、あんまり怖がらずに早く来ればよかったなと思ったことを覚えています。
今は感染対策のため入場制限があったり、昼食が取れなかったり、イベントの中止などの変更も多くあります。
初めての来館の際には一度お問い合わせされると、行ってみたものの入れなかったということが防げると思います。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町3-27-17 |
TEL | 0422-77-0213 |
開館日 | 火曜日〜土曜日 |
開館時間 | 10:00〜16:00 |
料金 | 無料 |
0123吉祥寺、はらっぱ
0123吉祥寺と0123はらっぱというのは、0歳から3歳までの乳幼児とその親を対象に、親子でいつでも自由に来館し、楽しく遊び子育てについて学び合う施設です。
0123吉祥寺は吉祥寺東町にあり、閑静な住宅街の中に建つ少し大きな民家のような建物です。
温かな雰囲気を大切にしており、子育ての仲間を増やしながら、親子でゆったりとした時間を過ごしてもらうことを目的につくられた施設です。
0123吉祥寺は吉祥寺駅から徒歩でいくと少し距離があります。
吉祥寺駅からバスでも行けますので子どもがまだ歩かない抱っこ紐で抱っこのうちはバスで通っていました。
0123吉祥寺へのバスでのアクセスはこちら
抱っこ紐では重くなってまだ子どもを自転車にのせない赤ちゃんのうちはベビーカーで通っていました。
ベビーカーはもちろんおけますし、自転車で行くようになっても自転車も置けますので安心ですよ。
0123はらっぱは緑町にあり、周辺に武蔵野中央公園、遊歩道、生産緑地などがある恵まれた自然環境の中に立地していています。
明るい光の中で、伸びやかに遊べる場所で、親子ともに豊かな感性を育みながらたくさんの仲間との出会いを楽しんでもらうことを目的につくられた施設です。
0123はらっぱは、武蔵野市緑町になるので、吉祥寺駅からは少し遠いですが、関東バスで柳沢行き、緑町2丁目のバス停で下車し1分のところにありますのでバスに乗ってしまえばすぐのところにあります。
0123はらっぱへのバスのアクセスはこちら
0123吉祥寺、0123はらっぱの設備
すくすく泉はこじんまりした施設で遊び道具もベビーちゃん向けのものが多く、子どもが独り立ちを始めて歩き回るようになった頃、広い施設である0123吉祥寺や0123はらっぱの2つの場所にも通い始めました。
こちらの施設にも赤ちゃんルームがしっかり独立して用意されているので赤ちゃんのころから通えます。
どちらの館内にも同じフロア近くに授乳室、トイレ、給湯器などの設備が整っているので本当に過ごしやすいです。
- 対象者・利用できるかた
- 原則として武蔵野市在住の0〜3歳(4歳になる年度の3月まで)の子どもとそのご家族です。
- 設備
- プレイホール、プレイルーム、談話室、保育室、図書コーナー、相談室、多目的室、庭があります。
登録について
0123吉祥寺と0123はらっぱではどちらかで初めての入館時に登録が必要でした。
専用のカードがあり来館のたびに必要になります。
0123のどちらかで作っていれば吉祥寺でもはらっぱどちらででも使用することができます。
例えばお母さんが来て作ったものを後日お父さんが連れてきて使うなど世帯で使うことも可能です。
定時イベントが開催される
11時すぎになると大きなピアノで保育スタッフさんが弾いてくれ歌を歌う時間がありこどもたちが大喜びです。
こちらは強制ではなくごくごく和やかな雰囲気ですのでご心配なく。
その時間がすぎるとぼちぼちみなさん帰宅したり、ご飯ルームに移動したりというのが日常の光景でした。
1歳をすぎると離乳食もだいぶすすんでいて、しっかりプレイルームで遊ばせたあとはお弁当を食べさせてから帰ると、帰宅途中のベビーカーでそのまま眠ってくれ、母は休憩するという生活をしばらく送っていました。
子どもをしっかり遊ばせるのは本当に大変なので、外遊びに移行するまでは年中通っていたありがたい施設でした。
0123には赤ちゃんの部屋、図工の部屋、滑り台や積み木、ボール遊びなどのいろんな遊び道具のある遊び部屋、絵本の部屋、会議室、授乳室、トイレ、食事の部屋などたくさんの部屋があります。
育児の情報交換ボードやイベントも頻繁に更新され、乳幼児の応急救護講習なんていうものもあり、現場の消防士さんや救命士さんから子どもが起こしやすい事故などのお話を聞くことができ、参加してとてもためになりましたよ。
また、喫茶スペースもありそこで親はコーヒーを飲んだりすることができます。
とても嬉しい配慮だと感じていました。
0123吉祥寺
住所 | 武蔵野市吉祥寺東町2-29-12 |
TEL | 0422-20-3210 |
開館日 | 火曜日〜土曜日 |
開館時間 | 9:00〜16:00 |
利用料 | 無料 |
0123はらっぱ
住所 | 東京都武蔵野市八幡町1-3-24 |
TEL | 0422-56-3210 |
開館日 | 日曜日〜木曜日 |
開館時間 | 9:00〜16:00 |
料金 | 無料 |
まとめ
こうして子育て施設を利用することで夫と二人の初めての子育てを乗り越えていった筆者ですが、家族以外に頼れる場所があるのは本当に心強いことだと痛感しました。
子育ては夫婦二人ではなかなか難しく限界があると、世の中の方はみんな感じていると思います。
近所付き合いが希薄な現代では、こういった施設を利用し顔なじみをつくったり、助けてもらえる場所を確保していくことが育児をする側にも子どものためにもなると思います。
武蔵野市の子育てひろばはとても充実しています。
感染対策には充分気をつけながら子育てひろば楽しんでくださいね。
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