吉祥寺の「月窓寺」には老若男女通える習い事やイベントがたくさんあった!

月窓寺」というお寺の名前を聞いたことはありますか?
私は、吉祥寺に13年住みながらも、お恥ずかしながらよく知りませんでした。

吉祥寺のハモニカ横丁を統べる大地主で、毎年夏祭りをやっているお寺というくらいの認識でした。

 

ところが、ひょんなことから月窓寺のことを知る機会に恵まれました。
すると、その門扉を広く開け難しい現代社会に生きる人の心の充実を、真摯に願うお寺の存在がありました。

その地域の様々なイベントなどを通して、私たちの生活に寄り添っています。
ぜひその精神や活動を知っていただき、月窓寺を身近に感じて欲しいと思いレポートしました。

月窓寺は、吉祥寺のパワースポットである「四軒寺」の1つです。

目次

初めて月窓寺を訪ねてみて

ご希望される方はお電話でお問い合わせください。

正門の前にはこのようなボードが立っています。

ここには、以下のように記されています。

こども会 毎月第1土曜日 13:30〜16:00 一年生以上どなたでも
座禅会 毎月第1火曜日 朝6:00〜8:00
太極拳 毎月第2・3・4土曜日 14:00〜17:00
合気道 毎週火・金・土曜日 詳細は案内書を
裏千家茶道 毎週金曜日
書道会 毎週水曜日 13:00〜18:00


こんなに、習い事がありますが果たして気楽に「習いたい」なんて、言ってもよいものなのでしょうか。
もしお店の前にボードが立っていれば、普通に客引きと考えるのですがここは馴染みのないお寺です。
同じように考えてはいいのかいけないのか、どうなのか?
軽い気持ちで参加してみたいと言いに行けばやはり門前払いを食うのでしょうか。
一体どういったことでこのボードが立っているのか、その存在の意思も私はよくわかりませんでした。

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こちらの桜はまだ咲いていませんでした。

そんなことを考えながら恐る恐る、中に入ってみることにしました。
入ると、私の予想していた「お寺の中を掃き掃除しながらよそ者を実は見張っているらしき人」の姿はなく入っても誰に咎められることもなく奥に進むことができました。
お参りをして(お寺でも手水の作法を行い、参拝は合掌し一礼です。)受付(吉祥閣)へ行きました。

「吉祥閣」と言われる受付です。

入り口を入ると、すぐに人の良さそうなお坊さまが出てきました。
お寺の活動の資料などありましたらいただきたいと言うと、すぐに諸々の案内をくださいました。
拍子抜けするほど優しく接してくださり、私の訪問の恐怖はすぐに飛び去ったのでした。

そして、この月窓寺のイベントと習い事をもう少し詳しくご説明する前に、歴史を紐解いていくとその活動の意味が伝わります。
少しこの月窓寺の歴史についてお伝えしましょう。

吉祥寺月窓寺の歴史

月窓寺は、古くは1590年ごろ創られたとされる東岸寺というお寺が起源にあります。
月窓寺の前身はこの東岸寺と言われています。
現在の井の頭池の東岸にあったと推定されており、吉祥寺の開村とともに現在位置へ移動しました。

戦後の焼け野原になった吉祥寺の、月窓寺の所有だった駅前の土地は開発の為に貸しました。
その土地に闇市が出来、のちのハモニカ横丁が生まれました。
月窓寺はその移転の際に名前を変え、今の名前となりました。

 

月窓寺は曹洞宗で高祖道元禅師が我が国に開宗されました。
高祖道元禅師は、座禅の実践こそが仏法の正門であると確信してその教えを説いていきました。
いろいろな諸派が貴族化、官僚化したりしていく中でも、それらを排斥し、座禅こそが自身の仏道という姿勢を貫きました。
本当の仏道を追求した師の教えを今にも受け継いでいます。

その思いが今も受け継がれている象徴ともいえる物を発見しました。

本物の気の根っこを使って作られています。

これは中国の僧侶が修行のため座禅を組んでいたのですが、あまりに熱心に座禅を組んだために、木の根と一体化してしまったという言い伝えを作ったものです。
これが、お寺の受付(吉祥閣)の玄関に大きく飾られています。
あまりにも立派で、その存在感に目を奪われます。

この像が置いている意味は、今も座禅が一番大切なものと、師の心がきちんと後の世に受け継がれていることの象徴なのでしょう。
「写真撮っていいですよ」とお坊さまが、とてもフランクにおっしゃってくださいましたので一枚撮らせていただきました。

月窓寺を導く当主の想い

月窓寺史は図書館でも借りられ、月窓寺でも頂けます。

こちらには月窓寺の歴史、活動、現当主の志などが示されています。
その中にこの月窓寺の存在について、どのようにありたいかお考えを述べられているものがありました。

現在、経済的に恵まれ物が有り余っているにもかかわらず、常に不安を抱いているのが現状です。
いま人々が最も求めているのは心の充実ではないでしょうか。
そして、その要望に応えるのが仏教者に与えられた使命だと確信しております。
引用文献:月窓寺史

と、この月窓寺史に記されております。

 

古い伝統としてだけの仏教ではなく、現在の社会だからこそ求められる仏教のあり方を、真摯に受け止めているのだなと感じますね。
お寺の中の強化道場を地域の人々のふれあいの場として儲け、日々私たちを受け入れてくれています。
その活動をとおして様々な人の、心の充実をはかるために手を差し伸べています。
そのために月窓寺では、習い事やイベントがたくさん儲けられているのですね。

こちらの本堂横の桜は咲き始めていました。

月窓寺の年間行事

■修正会(新年祈祷会)1月1日
新年を迎えるとその年の天下泰平や五穀豊穣、また壇信徒の家内安全や所縁吉祥などを祈願する法令を執り行います。
■涅槃会 2月15日
お釈迦様がお亡くなりになった際の様子を買いた涅槃図を安置して供養します。
■春・秋彼岸会(3月春分・9月秋分)
お彼岸には自らの生活を律してご先祖さまへの供養をします。
■花まつり 4月8日
お釈迦さまの誕生日を花まつりといい、武蔵野仏協会、地域の商店街と協力して盛大にお祝いします。
■盂蘭盆会 7月13〜15日
御先祖様の御霊をお迎えし、お送りします。
■大施餓鬼会 7月24日
あらゆる世界の精霊の位牌を安置して供物を捧げて供養します。
■盆踊り・白衣観音御開帳 8月初旬
白衣観音御開帳にあわせ、盆踊り大会が行われます。大勢の来場者を迎え夏の夜を楽しみます。
■薪能(たきぎのう) 10月
斯界を(しかい)を代表する能楽師をお招きし、薪能を開催します。

引用・参考文献 月窓寺史

一般の人が参加できそうなのは、4月の春まつりと、8月の盆踊り大会でしょうか。
しかし今年の4月8日の春まつりは中止の方向だそうです。
確かなことがわかり次第、お寺の前のボードに張り出されます。

中から見た山門です。

家でもできる座禅のやり方

現代まで大切に受け継がれてきた座禅の心は、今も確かにうけつがれていて、こども会では座禅を行っています。
そのこども会が作っているパンフレットに載っていた座禅をご紹介します。

「家でも座禅をやってみよう」
色々なことをあれこれ考えず、第一に姿勢を整えよう。
深呼吸で息を整えよう。
余計な体の力を抜くことで自然と心が整っていくよ。
座禅とは
「調身」姿勢を整える
「調息」呼吸を整える
「調心」心を整える

※足を組むとき、お尻の下に座布団などを敷くと座りやすいです。
最初は5分位からはじめてみよう。
正座や椅子でも大丈夫。

引用:月窓寺こども会パンフレット「家でも座禅をやってみよう!」

「月窓寺」
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-26

TEL 0422-22-2345
(習い事や年間行事のお問い合わせはこちらまで。)

まとめ

月窓寺のことをほとんど何も知らなかったがために、高貴なものへの近づきがたさのようなものがありました。
しかし私は今回、その心を知ることが出来ました。

近づきがたかった月窓寺に近づくことができたと感じました。
これからは桜まつりにも、夏祭りにも、子どもが小学生になったら子ども会への参加にも、チャレンジしたいと思います。
そして自らの生活に「座禅」を取り入れてみようと思いました。

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