第18回吉祥寺アニメーション映画祭は2月23日から!

年度末が近づき、今年もグラミー賞やアカデミー賞など、世界中でエンターテイメントの祭典が始まりました。

そんな中、吉祥寺でもアニメーションの祭典があることを知っていますか?

吉祥寺は、ドラマや漫画、そしてアニメの舞台として度々登場することでも知られ、漫画家などのクリエーターが多く住む街としても知られており、エンターテイメントコンテンツとゆかりの深い街です。

この記事では、今年で18回目の開催となった「吉祥寺アニメーション映画祭」についてお伝えします。

目次

なぜ、吉祥寺は漫画やアニメの街と言われているの?

吉祥寺といえば1970年後半頃から「漫画家の街」と言われるほど、多くの漫画家に愛された街です。

1966年、吉祥寺カルチャーの父と言われる野口伊織さんがパルコ裏・カルディの隣にあるジャズバー「ファンキー」をオープンしてから、サブカルチャーを愛するミュージシャン、詩人、作家、編集者、画家、写真家そして漫画家など多くの文化人が吉祥寺に集まるようになりました。

さらに、井の頭公園や学生・若者が集まる街並みは作品の舞台として登場することも多いのも「聖地」と呼ばれる所以です。

では、なぜ吉祥寺で「アニメ」なのでしょうか。

実は、吉祥寺を有する武蔵野市や三鷹市周辺にはアニメーション制作会社が集中しています。

これは、制作会社の源流とも言える老舗制作会社が武蔵野市周辺にあり、そこから独立している会社が多いことが理由のようです。

例えば、東映アニメーションから独立したスタジオジブリ(スタジオジブリは現在東小金井に拠点があります)、STUDIO4℃、タツノコプロ出身者が立ち上げたPRODUCTION I.G.やスタジオぴえろなどです。

さらに、2022年11月には、武蔵野商工会議所と一般社団法人「武蔵野市観光機構」が「アニメノマンガノムサシノ2022」と銘打ち、東京都武蔵野市を「アニメ&マンガ(アニマン)の街」としてPRする新プロジェクトが始動しました。

吉祥寺周辺のエリアが漫画・アニメのクリエイターに愛されてきただけでなく、今や官民が一体となって、吉祥寺を漫画・アニメの街として盛り上げようとしているのです。

吉祥寺アニメーション映画祭とは?

吉祥寺アニメーション映画祭は、「少人数でのアニメ作家を応援する」ことをコンセプトに、2005年に始まった映画祭です。

ノミネートされているのは、手書き、ストップモーションなどアートとエンターテイメント双方の魅力をもつ個性豊かな作品です。

映画祭が始まったきっかけは、吉祥寺にゆかりの深い編集家・竹熊健太郎さんの「吉祥寺からアニメーション作家を生み出すような映画祭ができないか」という考えでした。

背景には、2000年代に入って、デバイスの発達により誰でも個人でアニメーションが作れるようになった時代背景があります。

それまで、作画のプロフェッショナルたちが多大な時間と心血を注いで紡いできたアニメーション制作の歴史を考えると、アニメーション制作の敷居はここ20年で一気に下がったと言えます。

そんな中、竹熊さんは、アニメーション研究家の津堅信之さん、そして前述した日本を代表するアニメ制作会社など錚々たるメンバーを審査員に迎え、新進気鋭の才能を発掘するアニメの祭典を立ち上げたのでした。

吉祥寺アニメーション映画祭の特徴は?

「吉祥寺らしさ」へのこだわり

アニメと一言で言っても、アーティスティックな作品、商業的に優れたエンターテイメント性のある作品と方向性は様々。

どちらかの側面に焦点を当てたコンテストはありますが、吉祥寺アニメーション映画祭ではどちらもエントリーが可能です。

また、「技術偏重に陥りがちな少人数制作のアニメーション作品を、面白いものであれば積極的に評価を与えよう」という寛容な方針も、多くのクリエーターが参加する所以かもしれません。

吉祥寺らしさ」にこだわって、アート・エンターテイメント双方の要素、そして「驚き」を求め、吉祥寺でなければ出会えない才能を発掘し続けています。

吉祥寺の街にふさわしいアニメの祭典であることにこだわり、ゆくゆくは国際的なアニメーションフェスティバルとして世界をターゲットに発信していくことを目標にしています。

アニメクリエイター垂涎の魅力的な審査員

エントリーするアニメクリエイター目線では、および審査員が魅力的のようです。

吉祥寺アニメーション映画祭には、部門賞として企業賞があります。

この賞に協賛しているのはSTUDIO4℃、コアミックス、プロダクションIG、タツノコプロなどの超有名プロダクション

アニメ制作の第一線にある企業に作品を鑑賞してもらえるチャンスでもあるのです。

各企業、業界のトップシーンで現役で活躍している審査員からコメントがもらえる機会はそうありません。

作品に対する具体的なフィードバックがアニメクリエイターを育て、映画祭を魅力的なものにしているのです。

どうすれば映画祭に参加できる?

吉祥寺アニメーション映画祭は、2/23(木・祝)から2/26(日)までの4日間

2/26(日)には、グランプリ本選と表彰式が行われますが、それまでの3日間もアニメを楽しむイベントが行われています。

イベントは全て武蔵野市公会堂で行われます。

参加には予約なものもありますので、以下情報やイベント公式ページを参照してください。

2/23(木・祝)

三鷹の森ジブリ美術館企画展示『未来少年コナン』展との連動企画で、宮﨑駿監督の初監督作品である連続テレビアニメーションシリーズ『未来少年コナン』のセレクト上映とトークショー

上映会予約 https://tiget.net/events/222388

トークショー予約 https://tiget.net/events/222389

2/24(金)

第7回吉祥寺アニメーション映画祭にて優秀賞+STUDIO4℃賞+ジブリ美術館賞とトリプル受賞を果たした 『Rain Town』の石田祐康監督の最新作『雨を告げる漂流団地』のスペシャル上映とスペシャルトークショー

参加予約 https://tiget.net/events/222383

2/25(土)

25日は、2つのプログラムに分かれています。

プログラムA 予約不要・入場無料

開場13時 上映1回目13時30分 上映2回目14時

第12回・第13回・第14回と吉祥寺アニメーション映画祭でグランプリ各賞を受賞し、今や大活躍の見里朝希監督のTVシリーズ初監督作品『PUI PUI モルカー』のセレクト上映

プログラムB 予約不要・入場無料

16時〜 

数々の名作を生んだ近年のストップモーション歴代受賞作品を一挙に上映

2/26(日)

15時〜 予約不要・入場無料

2022年度の公募作品の中から最終選考にノミネートされた12作品の上映と、この日審査員協議により選出されるグランプリ以下各賞の授賞式

まとめ

吉祥寺を代表するエンターテイメントイベント、吉祥寺アニメーション映画祭についてお伝えしました。

吉祥寺から世界に発信される新しい才能を目の当たりにすることができるイベントです。

過去の受賞作品はこちらで見ることができます。

短編作品ですので、ぜひ1つ見てみて見てください。

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