ライブハウスやバーなど音楽を聴くことができる場所も多くある吉祥寺。
ここ吉祥寺を拠点に活動し、少しずつ注目を集めているバンド、グソクムズを知っていますか。
フォーピースバンドで、2014年に結成し吉祥寺を中心に活動しているグソクムズの紹介と吉祥寺とのつながりを紹介していきます。
吉祥寺のバンド『グソクムズ』とは?
メンバー
画像引用:グソクムズ公式Instagram
- ギターボーカル:なかえいぞを
- ギター:加藤祐樹
- ベース:堀部祐介
- ドラム:中島雄士
東京・吉祥寺を中心に活動し、“ネオ風街”と称される4人組バンド。
日本のロックバンド史の草創期に活躍したはっぴいえんどを始め、フォークシンガーの高田渡やロックバンドのシュガーベイブなどから色濃く影響を受けていると言います。
雑誌『POPEYE』2019年11月号の音楽特集にて紹介され、2020年8月にはTBSラジオにて冠番組『グソクムズのベリハピラジオ』が放送されました。
2014年にたなかえいぞを(Vo/Gt)と加藤祐樹(Gt)のフォークユニットとして結成され、その後2016年に堀部祐介(Ba)、2018年に中島雄士(Dr)が加入し、現在の体制となっています。
2020年に入ると精力的に配信シングルのリリースを続け、2021年7月に「すべからく通り雨」を配信リリース。
すると、J-WAVE「SONAR TRAX」やTBSラジオ「今週の推薦曲」に選出され話題を呼びました。
楽曲
グソクムズは、メンバー全員がソングライターで、キャッチ―なサウンドと洗練されたメロディが特徴的。
日常の断片を切り取ったような親しみやすく、語りかけられているようなサウンドが耳に残る心地よい音楽を生み出しています。
2021年12月15日に1stアルバム「グソクムズ」をリリースし、話題となりました。
吉祥寺のヨドバシカメラ内にあるタワーレコード吉祥寺店でも猛プッシュされており、今後ますます活躍が期待されます。
「グソクムズ」に収録されている楽曲は、以下の通りです。
01. 街に溶けて
02. すべからく通り雨
03. 迎えのタクシー
04. 駈け出したら夢の中
05. そんなもんさ
06. 夢が覚めたなら
07. 濡らした靴にイカす通り
08. グッドナイト
09. 朝陽に染まる
10. 泡沫の音 (CD盤ボーナストラック)
グソクムズの全シングルが収録され、アルバムはCDと配信、アナログ盤でリリースされました。
アルバムリリース記念に2021年12月19日にはコピス吉祥寺でミニライブを開催。
2022年1月23日には、レコ発イベントを観覧と配信で東京青山で開催し、吉祥寺の新星バンドとして注目を集めています。
川谷絵音さんもおすすめ
「ゲスの極み乙女」や「indigo la End」、「ジェニーハイ」「礼賛」などの多数バンドを掛け持ち、プロデュースも行っている川谷絵音さんが、自身のTwitterで以下のようにつぶやいています。
2021年の年間マイベスト10はちゃんと考えてないけど、僕だとNCT 127の「Sticker」とグソクムズの「すべからく通り雨」は確実に入れたかな。#関ジャム
— enon kawatani (@indigolaEnd) January 9, 2022
「ちゃんと考えていない」という前置きはあるものの、真っ先にグソクムズの「すべからく通り雨」が挙げられていることからも、印象的かつ評価の高い楽曲であることがうかがえます。
1stアルバム「グソクムズ」に収録されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
その他、YouTubeやSpotify、Apple Musicなどでも聴けるのでぜひ一度聴いてみてほしいです。
吉祥寺とグソクムズの関連
吉祥寺を中心に活動するグソクムズは楽曲や収録など吉祥寺とつながりがあるバンドです。
中でも、吉祥寺の情景を感じ、吉祥寺で楽曲作成がされたシングル「暮らし的」は吉祥寺とのつながりも深い楽曲。
今回は「暮らし的」の魅力を紹介していきます。
画像引用:FABIENNE HP
2021年6月19日にグソクムズと浮(ぶい)がコラボレーションしたシングル曲「暮らし的」が吉祥寺発の音楽レーベルFABIENNEからデジタル配信でリリースされました。
浮(ぶい)は、1996年神奈川県生まれの米山ミサによるソロユニットで2018年頃から浮としてギターの弾き語り、作詞曲を始めたシンガーソングライターです。
この「暮らし的」は、「日々、暮らす日常がより良い一日になるように」との願いが込められている楽曲。
画像引用:FABIENNE HP
収録は吉祥寺の老舗のライブハウス「曼荼羅」で行われました。
ジャケットも吉祥寺の井の頭公園の風景が使用されていて、吉祥寺を拠点に活動する2組のアーティストが生活をする暮らしぶりなどを感じることができる作品となっています。
コロナ禍の中で「音楽を通して何かできないか」と考えたグソクムズの「暮らし的」は、吉祥寺を普段散歩している時に感じる情景が作品となっています。
身近なところにある美しい風景に改めて気づかされる楽曲でおすすめです。
「暮らし的」の魅力
笑ってしまえば、何が起きたって良いよ
手繰る悦びの中では
昨日見た空も、夕陽が滲むビルも
誰かの想い映して
“そしたらまたどこかで
今は隠れて、やがて光れ”
そう 歌ってこう
淡い雲に沈む街へ息が詰まるほど、季節に流されて
深い静けさの中に
包み込むような、そっといるような
水面が風を運んで
“そしたらまたふたりで
夜を忘れて、やがて光る”
そう 歌ってこう
淡い雲に沈む街へ
そう 歌ってこう
淡い雲に沈む街へ引用:FABIENNE HP
緑豊かな井の頭公園の情景や人が集まり賑やかでありながらも、路地を曲がると落ち着いた雰囲気もある吉祥寺。
ほっとできる街でもあるそんな素敵な場所にずっと居たくなるようなやさしい音楽は何度もリピートしたくなります。
コロナ禍に感じた人と人との関わり方。
これまで、何も考えずも会うことができた日常から一変してしまった。
そんな中で生まれて楽曲ということもあり、「そしたらまたどこかで今は隠れて、やがて光れ」や「息が詰まるほど、季節に流されて」という歌詞には長く先が見えない中でも、出口のないトンネルはなく、必ず出口はあるという時勢柄も感じることができる。
ふと空を見上げ、水面が運んでくる風、息が詰まるような空気が、少しでも穏やかでより良いものになりますようにと平穏な日常を願う“暮らし的”
またどこかでではなく、「ここでまたいつかのように時間を忘れて過ごせたらいいのにね。」
というような在りし日に想いを馳せ、これから先の日常にささやかな希望を込めた楽曲とも言えます。
まとめ
吉祥寺を拠点に活動するバンド、グソクムズの魅力を紹介しましたがいかがでしょうか。
歌詞やメロディーは、馴染みやすく、とても落ち着く音楽。
何かと立ち止まってしまうことが多くなりがちな状況が続く中で、先を見据えた明るい光を見つけることができる音楽は聴く人の背中を押してくれるパワーを感じとることができます。
アルバムにはこれまでに配信された楽曲が含まれているので、今まで聴いたことのない方は、ぜひ各配信サイトやCDショップをチェックしてみてください。