吉祥寺での週末の過ごし方といえば、井の頭公園での散歩・ショッピング・食事が定番ですが、実は、吉祥寺は約30ヶ所の美術館・ギャラリーがあるアートの街でもあります。
アートに触れて、自分の感性を磨く週末を過ごしてみては?
事前準備はしなくてOK!気が向いたら立ち寄ってみよう
漫画、ジャズと様々なエンタメ・カルチャーを育んできた吉祥寺は、30ヶ所近くの美術館・ギャラリーのある言わずと知れたアートの街。
ただ、漫画や音楽と違い、ことアートとなると途端「私には知識もセンスもないしチョット・・・」と思う方も多いのでは?
吉祥寺のアートシーンの特徴は、「アートが街の中に混在している」こと。
買い物ついで、散歩のついでに立ち寄れてしまうような場所にアートが点在しています。
アートを見にいく目的がなくても、事前の下調べをしなくても、思い立ったが吉日!
目的は持たず、ふらっと訪れるのが、吉祥寺らしい週末アート散歩です。
初心者にもおすすめなアートの楽しみ方は、「この作品が好きか、嫌いか」「この作品を自宅に飾るとしたら、どんな場所に置きたいか」を直感で感じ、考えてみることです。
感情が動くと、興味が湧いてきます。
無関心・無感想で眺めるだけよりも、自分の感情を動かすことで、学術的には見方がわからなかったとしても、楽しむことができるのです。
作品をみて、なぜこの作家はこの作品を作ったのか。製作時はどんな心境だったのか。知りたい気持ちが出てきたら、すぐに調べられるのが現代の良いところ。
情報を浴び続ける日々の中、自分の感情に向き合う時間を作ってみるのはいかがでしょうか。
武蔵野市立吉祥寺美術館(コピス吉祥寺A館7階)
コピス吉祥寺に美術館があるのを知っていますか?
吉祥寺に30年近く住んでいる筆者は恥ずかしながら行ったことがなかったのですが、コピス吉祥寺の7階には武蔵野市立吉祥寺美術館があります。
この美術館は、「観る・創る・育てる」をモットーとして、2002年に吉祥寺の街のど真ん中とも言える場所に開館しました。
武蔵野市ゆかりの作家の作品を中心に、油絵・版画・写真など2500点を所蔵しており、
市民の創作発表の場として「市民ギャラリー」もあります。
また、講演会やワークショップなどアートに触れる教育活動にも力を注いでいる施設規模は小さくとも、吉祥寺らしいユニークな美術館活動をめざしているそうです。
吉祥寺美術館では、2つの常設展示と企画展示を楽しむことができます。
①常設展示室「浜口陽三記念室」
浜口陽三の作品には、さくらんぼ、ブドウなどの果物や小動物がモチーフになることが多く、版画がモノクロだけでなく色が表現できる表現法であることを知ることができます。
浜口陽三は、日本を代表する版画家です。
銅版に微細な点を打って図柄や色の濃淡を表す「メゾチント」という手法を発展させたことで国際的に知られています。
②常設展示室「萩原英雄記念室」
こちらの記念室では、木版画とは思えない、ダイナミックで色彩が美しい「ピクニック」シリーズが展示されています。
萩原秀雄は、木版画、油彩、ガラス絵などに素晴らしい作品のある多彩な芸術家です。
施設名 | 武蔵野市立吉祥寺美術館 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階(コピス吉祥寺A館7階) |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩約3分 |
電話番号 | 0422-22-0385 |
開館時間 | 10:00~19:30 |
休館日 | 毎月最終水曜日 年末年始(12月29日~1月3日) ※展示替および施設の保守点検等のため、臨時に休館することがあります。 |
HP | http://www.musashino-culture.or.jp/a_museum/ |
井の頭公園アートマーケッツ(第二・四週の土日開催)
井の頭公園アートマーケッツとは、2006年から井の頭公園内の外ステージ前広場・池周辺で開催されている定期イベントです。
週末、井の頭公園に訪れたことのある方は、一度は目にしたことがあるかも知れません。
井の頭公園アートマーケッツの開催の目的は、手づくり文化を発信し、市民とふれあい、賑わいを創出すること。
その名の通り、大道芸などのパフォーマンス、音楽、手作りグッズ(写真、わんちゃん用コスチューム、アクセサリーなどなど)など多彩なアート作品が並ぶ市場です。
例えば、吉祥寺を代表するアーティスト、キンシオタニさんがイラスト展示・販売をされているのを何度も見かけました。
アーティストの方と気軽にお話ができる距離感なので、お客さんとアーティストとで会話が盛り上がることもしばしば。
マーケッツが開かれているときは、井の頭池の周囲がところどころに湧いています。
会場 | 井の頭恩賜公園 外ステージ前広場・池周辺 |
交通 | JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺」下車 徒歩5分 京王井の頭線「井の頭公園」下車 徒歩1分 |
アートマーケッツHP | https://inokashira-artmrt.jp/ |
公園マップ | https://www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp/content/000042916.pdf |
井の頭恩賜公園HP | https://musashino-kanko.com/musashino-event/inokashira-artmrt/ |
「推し」が見つかる人気ギャラリー
にじ画廊
ここからは、吉祥寺で人気のギャラリーを 2カ所ご紹介。
1階が雑貨ショップ、2階がギャラリーになっているにじ画廊。
吉祥寺東急並びのみずほ銀行から、昭和通りに入ると左手に見えてきます。
ガラス越しに可愛い雑貨が並んでいるので気になっていた人もいるのではないでしょうか。
開かれたコミュニティスペースを目指しているそうで、表現のジャンルにとらわれない、様ざまなアーティスト作品に出会えます。
2階のギャラリーは20名ほど入れる広いスペースで、物によってはその場で購入できることも。
美術館と違うのは、アーティストが在廊していることがあること。
作品が作られた背景を、製作者から直接聞くことができる機会はそうそうありません!
また、作品の感想を製作者に直接伝えることができるのも、ギャラリーならでは。
もし製作者が在廊していたら、「素敵ですね」と一言声をかけてみてください。
きっとアーティストの人柄も相まって新しい「推し」が見つかるはずです。今はSNSでアーティストのへのアクセスもしやすくなっているので、気になったらインスタグラムやホームページを検索すれば、とことん推し活動ができます。
店名 | にじ画廊 |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目2−10 |
交通アクセス | 吉祥寺駅から徒歩7分 |
電話番号 | 0422-21-2177 |
営業時間 | 12時〜20時 |
休業日 | 水曜日 |
HP | http://nijigaro.com/ |
ギャラリーフェブ
ライフスタイルメディアでも度々取り上げられる、引田かおりさん・ターセンさんご夫妻が経営されている、東急裏の超人気パン屋「ダンディゾン」(ダンディゾンは、週末16時頃には大体売り切れてしまいます!)。
その建物の2階にあるのがギャラリーフェブです。
「毎日の暮らしが少しだけ素敵になる、そんな提案ができるギャラリー」を掲げ、料理、おしゃれ、雑貨・器など生活を彩るテーマでの展示が多いギャラリーです。
引田さんが共感し、キュレーションした展示なので、引田さんの感性に触れることができるのもこのギャラリーの魅力です。
こちらのギャラリーも、一部展示・紹介品が購入できることも。おしゃれな会場スタイリングにも注目です。
※新型コロナ感染状況を加味してオンライン展示に切り替わることも。訪れる際はホームページから予定を確認して。
店名 | ギャラリーフェブ |
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目28−2 |
交通アクセス | 吉祥寺駅から徒歩10分 |
電話番号 | 0422-23-2592 |
営業時間 | 12時〜19時 |
休業日 | 水曜日 |
HP | https://hikita-feve.com/ |
まとめ
吉祥寺にある、アート初心者も楽しめる美術館・ギャラリーをご紹介しました。
ギャラリーは他にもたくさんありますので、いくつかお気に入りのギャラリーに当たりをつけておき、時間が空いたら「今日は何やってるかな?」とその場で調べてみましょう。
ギャラリー・美術館を巡る週末アート散歩を吉祥寺での過ごし方に加えてみませんか?