2008年から始まった「ふるさと納税」制度。
2021年度は約740万人が控除適用者となりました。
日本の納税義務者数が5600万人であることを考えると、10人に1人以上が利用している、すっかり世の中に定着した制度となりました。(総務省公表数値)
吉祥寺を有する武蔵野市もふるさと応援寄附の受付を行っています。
この記事では、武蔵野市へのふるさと納税についてお伝えします。
ふるさと納税とは?
税制を通じてふるさとへ貢献する仕組みができないか。
そのような想いのもと導入された制度です。
自分や家族の出身地以外にも、思い入れのある場所など、全国各地の自治体から自由に寄附先を選ぶことができます。
ふるさと納税は、どんな制度?
ふるさと納税とは、自分が選んだ自治体に寄附(ふるさと納税)を行った場合に、寄附額のうち適用下限額である2,000円を越える部分について、所得税と住民税から原則として全額が控除される制度です。
「控除される」とは、翌年度に居住地に納税する住民税から寄附金額分が減額されるということです。
つまり、寄附の適用下限額である2000円は自己負担となるものの、寄附に対して自治体からは寄附額の3割程度の返礼品が用意されていることが多く、返礼品の分だけお得になるという制度になっています。
また、寄附したお金を自治体にどのように使って欲しいのか、税金の使い途を選べる、知ることができるため、納得感を持って納税ができる仕組みであることも、たくさんの人に利用が広まっている理由です。
自分が寄附できる金額はいくら?
寄附できる上限額は自身が納める所得税・住民税と連動するため、年収によって決まっています。
寄附自体はいくら分でもできますが、上限額を超えた分の寄附は控除されないので注意が必要です。
ふるさと納税は、各社「ふるさと納税ポータルサイト」から実施できますが、寄附額がいくらになっているかは自分で管理する必要があります。
ポータルサイト毎に取り扱っている自治体が異なり、複数サイトから寄附を実施することもできますが、寄附総額を自分で把握しておくことが重要です。
上限金額は、ふるさと納税ポータルサイト各社で確認することができます。
結果は同じなので、どこか1つで確認してみましょう。
寄附・控除できているかはどうやって確認するの?
「きちんと控除が受けられているか?」をどのように確認するのか?が気になる方もいると思います。
前提として、居住外の自治体から、居住自治体へと情報連携が必要なため、利用者は「控除申請」が必要です。
ワンストップ特例制度、もしくは確定申告という申請方法があります。
寄付の後、申請までには期限が決まっているため、必ず期限を確認して忘れずに申請するようにしましょう。
控除内容を確認する方法は、寄附翌年の5月〜6月に届く「住民税決定通知書」の確認です。
通知書内に「寄附金税控除」と金額が記載されていますので、自分がふるさと納税した金額と一致するかを確認しましょう。
自分が住んでいる自治体にも寄附はできるの?
自分が住んでいる自治体へもふるさと納税を行うことはできます。
ただし、メリット・デメリット双方があるので、吟味が必要です。
メリット①寄附金の使い途を選べることがある
自分が自治体に納めた住民税がその後どのように使われているか、わからないことが多いのが実態です。
しかし、ふるさと納税では、多くの自治体で寄附金の使用用途を選ぶことができます。
自分や家族が日々暮らす中での課題感や、問題意識の解決に意思を込めることができるのです。
デメリット①返礼品がない
制度ルール上、居住自治体にふるさと納税を行うと「返礼品を希望しない形での寄附」となると定められています。
返礼品が目的の場合はデメリットになるので注意しましょう。
デメリット②税金控除にはならない
当然ですが、納税の手段が変わるだけになるので、控除は受けられません。
控除を求めてふるさと納税を行いたい場合はデメリットになるので注意しましょう。
デメリットはありますが、自分の住む街の運営に意思を込めることができる大きなメリットがあることがわかりました。
武蔵野市にふるさと納税すると、どうなる?
武蔵野市も、2019年からふるさと納税の寄附受付を開始しました。
なぜ、武蔵野市はふるさと納税を受け付けているの?
ふるさと納税の実施にあたり、寄附金の使用用途について3つのコンセプトがあります。
市の魅力発信
市内外の人に向けて、共感してもらえるような施策や魅力的な返礼品を提示することにより、住みたい・住み続けたい・訪れたいと思ってもらえるよう、積極的に市のPRを行う
地域産業振興
市内の事業者と、欲しいだけでなく市内に訪れたくなるような魅力的な返礼品を提示することにより、市内事業者の売上増加や販路拡大につなげ、ひいては地域経済の活性化を図る
市政の充実と未来への財源確保
寄附する際に選択できる寄附金の使途を、明確かつ共感性の高い個別事業などを提示することで、市に興味を持ってもらうとともに、市政の充実と未来への財源確保を図る
武蔵野市の今と未来を盛り上げるために、武蔵野市に興味のある日本全国からの寄附を募っているということのようです。
寄附金はどんなことに使われているの?
2021年度、武蔵野市には1059件、約2300万円もの寄附が集まりました。
寄附金活用の事例
・新型コロナウィルス対策として、武蔵野赤十字病院など市内病院への衣料品提供(約90万円)
・待機児童ゼロを目指して、認可保育園2園を開設(約240万円)
・市指定天然記念物である、成蹊学園のケヤキ並木の保護活動
・子ども医療費助成の対象年齢を拡大し、所得制限なしの高校生等の医療費助成を開始(約400万円)
・災害対策のために、既設の消火栓を点検・更新(約200万円)
このように見てみると、武蔵野市に多くの期待が集まり、地域課題の解決が実現していることがわかります。
武蔵野市の返礼品を紹介!
ここからは、武蔵野市の返礼品をご紹介します。
肉山 2名様 お食事券 おまかせコース(40,000円)
吉祥寺でも予約困難と言われる大人気店の食事券です。
ステーキハウスさとう ステーキペアチケット(20,000円)
1日3000個売れる吉祥寺名物「元祖丸メンチカツ」を販売するさとうが運営するステーキハウスの食事券です。
【7種14枚】さつま揚げ 定番商品詰め合わせ(10,000円)
昭和25年創業『自家製・保存料不使用』にこだわったおでんの具専門店・塚田水産のさつま揚げです。ダイヤ街の行列店ですね。
吉祥寺プティット村「Cat Cafeてまりのおしろ」入城ペアチケット(15,000円)
中道通りにある、絵本の中の世界をモチーフにした施設・吉祥寺プティット村の中で人気の猫カフェ入場チケットです。
吉祥寺を有する武蔵野市らしい返礼品が170種程度あります。
いますぐ、ふるさと納税がしたいと思ったら
ふるさと納税に期限はありませんが、来年度の控除を受けるためには12月31日までに寄附を済ませる必要があります。(寄附の後、ワンストップ特例制度や確定申告で申請が必要です)
まずは、自分の寄附上限額を確認し、返礼品、好きな街などの軸で寄附先を探してみましょう。
まとめ
ふるさと納税と武蔵野市の返礼品についてお伝えしました。
武蔵野市を含む、全国の街が魅力的な返礼品を用意していることがわかりました。
ふるさと納税は、自分の好きな街を応援できる、自分の税金の使い途に意思を持つことができる制度です。
返礼品を受け取ることができるお得な制度でもあるので、まだ活用したことがないという方は是非活用してみてください。