東京で「ガチャガチャ」といえば秋葉原が有名です。
でも実は吉祥寺にも、大規模なガチャガチャスポットがあるんです。
商品の繊密さやバリエーションの豊富さから、いまや大人の趣味としても珍しくなくなったガチャガチャ。
並んでいるなかからお気に入り一台を見つけるのも醍醐味ですよね。
今回は、ガチャガチャ市場の<いま>を見ていきながら、吉祥寺にあるガチャガチャスポット2ヶ所を紹介します。
台数、バリエーションともに充実していますので、存分にガチャガチャを楽しみたい方々にもおすすめです。
ガチャガチャはもう子どもだけの遊びじゃない!
またの名を「カプセルトイ」「ガシャポン」とも呼ばれるガチャガチャ。
いまから100年以上前、アメリカのチューインガム販売機におもちゃを入れはじめたのが発祥だといわれています。
この記事を読んでいる人のなかには、「ガチャガチャって子ども用のおもちゃでしょ?」と思っている方もいるかもしれません。
そんなことないんです。
最近のガチャガチャは大人向けの商品ラインナップも増え、老若男女が楽しめるコンテンツへと進化しています。
ガチャガチャの<いま>に迫ってみましょう。
商品の細かい部分までこだわったガチャガチャが次々と登場
いまのガチャガチャで注目すべきは、商品の精密さです。
細部までこだわってつくられた商品のなかには、間違いなく、ほんの数百円で手に入る域を超えているのものもあります。
部屋のディスプレイとしても映え、その技を見れば、大人といえどコレクションしたい気持ちが芽生えるのも不思議ではありません。
ケンエレファント「かき氷 ミニチュアコレクション」
(画像:かき氷(かき氷器) ミニチュア コレクション | Kenelephant(ケンエレファント) — フィギュアメーカー)
ケンエレファント「かき氷 ミニチュアコレクション」は、ミニチュアサイズの「かき氷セット」が商品のガチャガチャです。
公式デザインのかき氷器には、家庭や夏祭りで実際に目にしたものもあるかもしれません。
商品には、削る前の氷をイメージした「氷パーツ」、削った後の「かき氷」、スプーン、シロップが付属しています。
シロップは、かつて多くの人に親しまれていた株式会社明治屋のシロップを精巧に再現。
実物に見劣りしない再現度で、本当にいつかの夏を思い出してしまうようなセットです。
タカラトミー「岩下の新生姜 ミニチュアコレクション」
(画像:岩下の新生姜 ミニチュアコレクション|商品情報|タカラトミーアーツ)
長年にわたって愛されてきた「岩下の新生姜」。
その商品をガチャガチャにしたのがタカラトミー「岩下の新生姜 ミニチュアコレクション」です。
パッケージから中身の生姜にいたるまでが忠実に再現され、イメージカラーのピンクはインパクトを増大させています。
「岩下の新生姜」「岩下の新生姜 ボリュームパック」「岩下の新生姜 スライス」「焼きそば専用 岩下の新生姜」「岩下の新生姜 大1本」。
こだわりのラインナップが、マニア心を刺激すること間違いありません。
ガチャガチャ専用会場の整備も進んでいる
スーパーや駄菓子屋の店先にあるイメージの強いガチャガチャですが、「ガチャガチャの森」や「ガシャポンのデパート」といった大規模な専門店や専用の会場も増えています。
数百台のガチャガチャが一堂に会している姿は壮観です。
付近に両替機を備えていたり、何かあったときの連絡先が記載されていたりと整備がゆき届いており、安心してガチャガチャに没頭できます。
注目を集める”変わり種ガチャガチャ”
ガチャガチャが老若男女から注目を集めるようになった理由のひとつが、”変わり種ガチャガチャ”の誕生です。
独特なコンセプトのガチャガチャだったり、「それガチャガチャにする!?」と思わず突っ込みたくなるほどマニアックな商品だったり。
つい口元が緩んでしまうような商品が、日々あらゆるストレスにさらされる大人たちの心を癒し、掴んで、離さないのです。
タカラトミー「ホビーガチャ 内燃機関立体図鑑 2ストロークエンジン編」
(画像:ホビーガチャ 内燃機関立体図鑑 2ストロークエンジン編|商品情報|タカラトミーアーツ)
ガチャガチャにかかれば、エンジンすら立派な商品です。
タカラトミー「ホビーガチャ内燃機関立体図鑑 2ストロークエンジン編」は、ミニチュアの単気筒エンジン模型。
エンジン同士は連結が可能で、複数個を集めれば、お好みの多気筒エンジンにカスタマイズできます。
クランクハンドルを回すことで、連結したエンジン内のピストン、クランクシャフトも連動。
キャブレター、チャンバー、クランクハンドル、直列用クランクケースが付属しています。
自分の手元でエンジンを動かしていく様は、マニアにはたまらないでしょう。
タカラトミー「今日は何キロ?」
(画像:タニタ×パンダの穴 今日は何キロ?|商品情報|タカラトミーアーツ)
動物たちだって体重が気になる。
ガチャブランド「パンダの穴」と計測器メーカーの「タニタ」のコラボ、タカラトミー「今日は何キロ?」。
動物たちが立って体重計に乗っています。
数字を心配そうに見つめる姿は、だんだん体重に悩むOLに見えてきます。
体重計はタニタの商品を精密に再現。
目を凝らさないと見えないような部分まで妥協していません。
全6種の商品にはすべてタイトルがつけられています。
ファンタジーと現実が融合したような見た目に、気がついたら全種類を揃えていそうです。
ケンエレファント「駅弁ポーチコレクション カプセルトイ」
(画像:駅弁ポーチコレクション カプセルトイ | Kenelephant(ケンエレファント) — フィギュアメーカー)
駅弁を常に携帯しておきたいというあなたに朗報です!
「駅弁ポーチコレクション」は、「ケンエレファント」と「妄想工作所」のコラボ商品。
全国各地に実在する駅弁をポーチにしてしまっています。
再現したのは外見だけではありません。
ポーチのなかには、律儀にお弁当の中身までプリントされています。
文字通り手のひらサイズの小物入れとして大活躍。
鍵を、薬を、イヤホンを。
駅弁ポーチを持ち歩けば、どこへ行くのだって旅行気分です。
吉祥寺でガチャガチャができるおすすめスポット2選!
ここからは、吉祥寺のガチャガチャスポットを2つ紹介します!
実際の写真を交えながら、特徴や雰囲気、商品ラインナップや価格帯もお伝えします。
目当てのガチャガチャにありつけず困っている方は参考にしてください。
ヨドバシカメラ マルチメディア 吉祥寺
「ヨドバシカメラ 吉祥寺店」は吉祥寺駅北口から徒歩4分のところにあります。
ガチャガチャコーナーはその5階、子どもが喜ぶコンテンツが集められたホビーコーナーの階にあります。
おそらくここが、いま吉祥寺で最もガチャガチャが置いてある場所でしょう。
ガチャガチャコーナーは、トイレ前の細長い通路とUFOキャッチャー付近にあります。
はじめて見たときは、ガチャガチャが通路の入り口から端まで詰まっている景色に圧倒されてしまいました。
人の入れ替わりが激しく、ホービーコーナーの階であるせいもあってかお子さん連れがやや多かったような気がします。
ガチャガチャのジャンルも、どちらかというと子ども向けの商品が多い印象を受けました。
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』といった話題のガチャガチャもしっかりと網羅。
両替機も近くに備えているので、小銭がなくなっても心配いりません。
価格帯は1回200円〜400円で、もっとも多かったのは1回300円のガチャガチャでした。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目19-1 ヨドバシカメラマルチメディア吉祥寺5F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩4分 |
電話番号 | 0422-29-1010 |
営業時間 | 09:30〜22:00(当面のあいだ10:00〜20:00) |
休業日 | 無し |
コピス吉祥寺
吉祥寺駅北口から徒歩3分、「コピス吉祥寺」のA館6階のガチャガチャスポットも外せません。
A館の6階は「キャラパーク吉祥寺」と題し、キャラクターグッズを扱う店舗で構成されています。
階の全体がキャラクターに包まれていて、まるでテーマパークのような雰囲気です。
ここの特徴は、他では見ることの少ない「キャラクターのガチャガチャ」ができるということです。
価格帯は1回200円〜400円。
ムーミンにスヌーピー、ミッフィーのグッズが低価格で手に入るので、傍らにキャラクターのいる日常が気軽に実現できます。
もちろん、キャラクター以外のガチャガチャも豊富です。
専門店のなかやエレベーター前にガチャガチャが散らばって置いてありますので、フロアを探索しながら隅々まで探してみてください。
違う世界観の専門店を巡っていると、まるでいろんな国を旅しているかのような気分になります。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-5 コピス吉祥寺A館5F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩3分 |
電話番号 | 0422-27-2100 |
営業時間 | 10:00 〜 21:00(当面のあいだ10:00~19:00) |
休業日 | 無し |
まとめ|吉祥寺でガチャガチャのぬくもりに触れる
ガチャガチャが、「子どもを楽しませるためだけのもの」だった時代は終わりました。
今後も時代とともに、商品の質が上がっていくこと、ジャンルが広がり続けていくことは間違いないでしょう。
いまやガチャガチャに年齢は関係ありません。
子どもが勉強を頑張ったご褒美に、仕事でクタクタになった夜の小さな楽しみに、ガチャガチャは誰の生活にも寄り添ってくれる存在です。
カプセルのなかに詰まった小さな幸せが、今日も少しだけ、私たちの背中を押してくれることでしょう。
誰でも受け入れてくれるあたたかさは、吉祥寺の街が持つぬくもりに通じる部分があります。
吉祥寺の街で、ガチャガチャの歴史や進化を感じながらレバーを捻るのは、実はなかなか乙なことなのかもしれません。
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