吉祥寺の「五日市街道」といえば、大きな街道であるがために交通量が多く、そのわりに歩道が狭くて歩きにくいイメージがあります。
五日市街道は実際に歩きにくいのか、どんなことに注意したら楽しく散歩ができるのか。
そんなことをテーマに吉祥寺周辺の氏神様である武蔵野八幡宮から成蹊大学までをのんびりお散歩してきました。
気になっているお店にも入ってみて、とても良かったのでレポートします。
「五日市街道」のんびり散歩は武蔵野八幡宮からスタート
吉祥寺駅から徒歩約10分の場所にあるこの武蔵野八幡宮は、吉祥寺周辺の氏神様で、桓武天皇の治めていた時代に征夷大将軍だった坂上田村麿呂が、宇佐八幡大社の御分霊を祀り創建したと伝えられています。
江戸時代に起きた「明暦の大火」という大火事災害により周辺住民が移住を命じられ、寛文初年に吉祥寺村が開村されてから村民の氏神様として厚く信仰されてきました。
私は年始の挨拶から始まって事あるごとに参り、娘の七五三もこちらでさせて頂いた馴染みの深い神社です。
そんな日頃からお世話になっている氏神様に今日もご挨拶をして出発です。
武蔵野八幡宮
住所 〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-1-23
TEL 0422-22-5327
「五日市街道」の歩道の特徴と車道と人の往来は?
武蔵野八幡宮のお隣にあるスーパーマルエツを右手に見て成蹊大学側に歩き始め、40〜50メートルほど歩くと吉祥寺とは思えないほどのローカル感が出現してきました。
こちらには複数の飲み屋さんなどが軒を連ねるエリアなのですが、武蔵野八幡宮とマルエツの前の道路の歩道にはあった歩道用の防護柵いわゆる「手すり」がこの辺りではなくなってしまいました。
吉祥寺に近接する五日市街道は、むき出しの歩道と手すりのある歩道が場所によってあったりなかったりします。
写真をみてわかるように、歩道の上に電柱やバス停も作られ狭い歩道となっています。
ひとりで歩いている分にはいいですが、複数人で歩くときは対面からすれ違う人がいれば、少し避けないと往来が混雑してしまいます。
特に歩きやすく舗装された歩道でなないので、車椅子やベビーカーが通るには段差が気になるところもあります。
すぐ横は車がひっきりなしに走っていて、平日の昼間でもなかなか途絶えません。
道路には幹線道路であるがゆえに大型自動車から普通自動車、バイク、大型バス、ムーバスなんでも通るからです。
私は保育園の送り迎えにこの五日市街道周辺を自転車で走っていますし、以前の職場へ向かうのにも自転車で五日市街道を使っていましたが、人や自転車の往来も時間帯によってはとても多くなります。
吉祥寺駅に近接する五日市街道では、買い物客などが多くなりますし、駅から離れても学生や私のように送迎の自転車や通勤通学の人も多いのです。
「五日市街道」に平行して存在する住宅街の道路が交通量を緩和している
それだけ人も車も多い吉祥寺の街が渋滞することがないのは、街の成り立ちにヒントがありました。
「五日市街道」の始まりは、江戸時代の初期に木炭や炭を運ぶために整備された道路として作られたのが始まりでした。
当時は、「五日市街道」ではなく「伊奈道」と呼ばれ、東京の杉並区梅里からあきる野市まで続いていました。五日市街道の地割りは細長い短冊状になっていて江戸時代の新田開発の特徴的な形でした。
新田というのは、江戸時代の明暦の大火(1657年=明暦3年)などのいくつかの大火のため土地を失った人たちのために、幕府が土地を与えて開墾させたものを言います。
その時に作られた道路の形がいまも残っていて、この地域の都市景観となっています。
引用:https://www.asahi.com/and_M/20180330/150443/
こんな時代背景があるために吉祥寺の五日市街道を脇道にそれれば、そこはすぐに割と静かな住宅街で、短冊状に道が広がっているため、実は五日市街道の混雑から逃げることができるのです。
成蹊大学の学生や点在する小学校、高校の生徒、それに保育園の園児、そして通勤・通学の大人たちと、実に多くの人が住宅街にも往来しています。
車では一方通行の通りもありますが、人や自転車が五日街道に溢れださずに往来ができているのは、そんな理由もあるのではないでしょうか。
私もそういえば子どもの保育園の送迎では、車の多い五日市街道は避けて住宅街を使いながら毎日自転車で走行しています。
「五日市街道」をお散歩する時の5つのポイント
五日市街道の交通量の多さと吉祥寺の道路の作りを考えると、五日市街道のお散歩を楽しくできるポイントが見えてきましたね。
1、複数人での散歩での人とのすれ違いの際は、往来がスムースにできるようお互いが配慮しましょう。
2、ベビーカーや車椅子の歩行は、段差に注意して歩行しましょう。
3、歩行の際の手すりのない場所では、車道への飛び出しに充分注意しましょう。
4、歩行の際は、車道や歩道を走る自転車の往来にも注意しましょう。
5、人出の多い時に歩行が危険だと感じた場合には、一時的に住宅街に逃げる選択肢も頭に入れておきましょう。
五日市街道を歩く時はこの5つの点に注意して歩行してみてくださいね。
「五日市街道」の気になっていたお店に行ってみました
北欧風のおしゃれな外観「Blue Dove」さん
五日市街道の車道や歩道の状況をお伝えしてきましたが、五日市街道には面白いお店や思わず入りたくなるお店も多数存在します。
その中でも地元民ならではの視点で入りたいと思うお店をご紹介します。
こちらは五日市街道を歩いていると、白い木枠にガラス張りで北欧風なおしゃれな外観が目に飛び込んでくる「Blue Dove」さんです。
いつもなんのお店か気になっていたので思い切って伺ってみることにしました。
様子を伺ってみましたがよく見えず、あかりもついていたので入ってみることにしました。
入ると誰もおらず、戸惑っていると店員さんが顔を出してくれました。
「今お昼休憩中ですいません。」と店員さん。
そして、今日は定休日で、お店の地下で教室を開いているために玄関はあけていたとのこと。
そこに私がずかずか入ってしまったようです。
「もうしわけないです!!」
謝罪してお店をあとにしようと思ったら、店員さんが少しお店の案内をしてくれました。
こちらはエンゲージリング・マリッジリングのオーダーメードや既存のアクセサリーのお直しをしてくれるお店だそうです。
結婚指輪でサイズが合わなくなったものの調整や、鎖が切れてしまったネックレスの修理もできます。
「子どもにちぎられてしまったティファニーの鎖もできますか?」と聞くと
にこやかに「できますよ。今度お持ちくださいね。」と優しくご対応いただきました。
「いつもは2人くらいで必ず店番をしていますので、安心してきてください」とも。
新宿のティファニーまで行くのは面倒ですし、優しい店員さんでしたので今度はこちらにお願いしようと思いましたよ。
Blue Dove
住所 東京都武蔵野市吉祥寺本町4-9-15-1F
TEL 0422-27-5293
営業時間 10:00〜19:00
定休日 火曜日・水曜日
https://dovemarriagerings.com/
※ご予約の方優先です。ご興味のある方は一度お電話いただくと良いですよ。
「五日市街道」の雰囲気にぴったりな「あれやこれ屋」さん
のんびりお散歩をしていると、なんともノスタルジックな雰囲気のお店が見えてきました。
お店のネーミングセンスも抜群ですし、リサイクル屋にありがちなごちゃついたイメージはなく、外からみてもわかるほどに割と整頓されて見やすい雰囲気でしたので、つい足を止めお店に入ってみました。
中はほんとにあれやこれやでしたが、見やすく種類ごとに揃えられており値段札も貼られ、足の踏み入る余地のきちんとあるほどほどに見やすい店内でしたから、ゆっくり品物を拝見することができましたよ。
店先には新品ハンドタオル100円、新品バスタオル500円、子ども用スニーカー使用感あり15センチから16センチ350円、子供用スエードブーツ(beams)少し 汚れあり17センチ 650円など。
店内には中古テレビが1万円代〜3万円代でおいてありました。
その他CDラジオ、トースター、洗濯機、ウェッジウッド食器セット、などなどいろいろあって見ているだけで楽しいお店でした。
見かけたら一度お立ち寄りいただくと良い掘り出し物が見つかりそうな楽しいお店でした。
あれやこれ屋
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町1-30
TEL 0422-21-0247
営業時間 月、木、金、土曜日11:00〜19:00 日曜日11:00〜18:00 水曜日12:00〜18:00
定休日 火曜日
ツイッター recycle-kichijoji.com
サブライム跡地にできた「Cafe247」さん
どきどきしながら入ってみると、店員さんがウェルカムな対応でにこやかに迎えてくださいました。
広くて開放感のある店内で、席の感覚が広くゆったり座れます。
ほとんどが4人がけのボックス席で、カウンター席もあります。
私が入る前にお婆様が2人でランチをしていて楽しそうにお話していました。
広くて開放的な店内でゆったりした席と、ご主人も気さくな雰囲気でリラックスしておはなしできる雰囲気でした。
私は「鎌倉ベーコンと揚げナスのアラビアータ」のセット(サラダ飲み物付き)900円をいただきました。
こちらはセットのサラダです。
葉野菜はさっぱりいただけて、きのこはこってりソテー、カレー味のポテサラにズッキーニがよくあっていて、人参の炒めものもしゃきしゃきとした食感で美味しかったです。
サラダをいただいているとまもなく「鎌倉ベーコンと揚げナスのアラビアータ」が運ばれてきました。
こちらは鷹の爪がたくさん入っているのでパンチはあるもののすごく辛くもなく、トマトの程よい酸味とナスとベーコンのこってりした味わいがマッチしてとても美味しかったです。
サラダもこのアラビアータもお酒に合いそうなしっかりしたお味です。
ボリュームがあるメニューでお腹いっぱいになり大満足でした。
学生さんの授業が再開すると混み合うようです。
子どもも大歓迎でおこさまランチもあります。
ベビーカーも余裕で入れそうな広い店内で、子ども連れもは広いソファ席がおすすめされています。
Cafe247
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-4-2
TEL 0422-38-9919
営業時間 ランチ11:00〜15:00 ディナー17:00〜23:00
定休日 月曜日
https://g859562.gorp.jp/
「五日市街道」のんびり散歩は成蹊大学でゴール
Cafe247さんを出れば、もうすぐそこは成蹊大学です。
立派な大木がお出迎えしてくれる正門です。
この正門への道は奥が住宅街へと続いていますが、学校と住宅街の間がゆったりとした歩道となっており、こちらにも立派な大木が植わっています。
反対側の住宅街に咲く季節の移ろいみられる様々な花もこの歩道の景観を彩っています。
こちらをゴール地点にしたのは、この緑の街道も楽しんで欲しかったからです。
歩道は長くは続かないので、行き止まりでUターンしてくることをおすすめします。
そして疲れた方は、成蹊大学からは吉祥寺行きバスが正門入り口に本数多くありますので、これで吉祥寺駅に戻ることもできます。
成蹊大学
住所 東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
TEL 0422-37-3533
https://www.seikei.ac.jp/university/
まとめ
吉祥寺五日市街道の武蔵野八幡宮〜成蹊大学間ののんびり散歩はいかがでしたか?
五日市街道の道路の特性上、散歩の時は注意して欲しい点もあげましたが、それは危険なく五日市街道の面白いお店や吉祥寺にありながらローカル感のあるなんともいえない街道の魅力を味わっていただきたいと考えたからです。
今回は武蔵野八幡宮〜成蹊大学前でしたが、反対側の西荻方面に向かう五日市街道もまた面白いですよ。
交通量の多い時はお互いに道を譲り合いながら安全に、吉祥寺の駅前とはひと味違ったこの五日市街道の楽しさをぜひ味わってみてくださいね
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