むさしのエコreゾートを知っていますか?
むさしのエコreゾートとは、市民に環境問題を啓蒙するためにできた武蔵野市の施設です。
私は市報を隅から隅まで読むのが大好きなのですが、このむさしのエコreゾートも市報に大きく取り上げられていました。
広く解放的かつフリーな空間で、子どもから大人までフランクに環境問題に触れられる場所といった印象でした。
行ってみたら、環境を身近に感じながらみんながのびのび過ごせる施設でしたので、みなさまにおすすめしたいと思いご紹介します。
スタイリッシュで話題の「むさしのエコreゾート」に行ってみました
場所は、武蔵野市役所の道路を挟んで隣にある、クリーンセンターの後方に位置しています。
クリーンセンターも美術館のように素晴らしい施設なので、行くとついここかな?と間違えそうになるので注意してくださいね。
むさしのエコreゾートはクリーンセンターの後方のコンクリートのスタイリッシュな施設です。
ある平日の朝、子どもを送ってからむさしのエコreゾートへ自転車で意気揚々と出かけました。
武蔵野市役所を目指してくれば、市役所とクリーンセンターの間の道から見える距離にあり、建物は目と鼻の先ですから迷うこともないと思います。
むさしのエコreゾートは、現在のところ正面玄関が感染予防のため閉鎖されています。
「コロナ感染予防のため、裏の広場にある出入り口から入館してください」と張り紙がされていました。
そのため裏の入り口から入るよう案内がされています。
もうひとつの入り口は、正面玄関の真裏の広い芝生広場の中央にありました。
窓ガラスにロゴが貼ってあるので、ここですね。
こちらは扉が開いており入って良さそうです。
中は明るく入りにくい雰囲気はありません。
いざ、入館。
平日の開館まもなくだったためか、まだスタッフさんはちらほらでした。
最初気づかれませんでしたが、なんとなく手指の消毒するのかな〜と手をもみもみしていると、スタッフさんが気づいてくれました。
検温と消毒と氏名や連絡先の記載を求められ記入して、専用の箱に入れます。
「施設の中は、市民の活動をパネルで紹介したものがあちらで、子どもの工作できる広場もありますが、カフェは現在の状況でやっていないんですよ。パンフレットも切らしてるものもありますが、どうぞゆっくりご覧くださいね。」と優しく案内してくださいました。
むさしのエコreゾートのメインキャラクターの「エコリスちゃん」も入ってすぐの場所でお出迎えしてくれましたよ。
配管がむき出しで迫力ある内装の「むさしのエコreゾート」
入り口から右手には、市民が活動している活動がパネルに張り出されているというコーナーがありました。
左手には小さな椅子と机がたくさん置いてあり、子どもたちの工作コーナーもあります。
このフロアには、市民のnpo法人の活動や市民の環境問題に対するたくさんの展示をパネルで紹介しています。
団体ごとにパンフレットなどを用意していたり、活動を広報にまとめておいてあり、実に様々な活動が詳しく説明されていますので、ぜひゆっくりご覧になっていただきたい内容です。
このむさしのエコreゾートは、クリーンセンターの跡地であることから、焼却炉の名残やむき出しの配管を見ることができます。
この施設の雰囲気を形作っているといっても過言ではないかもしれません。
いらしたら是非この焼却炉の名残の部分と、むき出しの配管の圧倒的な存在感も楽しんでくださいね。
パネル展示コーナーの奥には、今はコロナ禍のため使用できませんが立派なボルダリングの設備がありました。
小学生向けに作ったようですがとても勿体無いですよね。
このコロナが収束に向かってたくさんの子どもが楽しめるようになったら、我が子も連れてきて遊ばせてあげたいなと思いました。
むさしのエコreゾートの展示フロアと工作フロアを進んで自動ドアをくぐって次のフロアに入ると、ゆったり座って作業のできる多目的スペースがありました。
このフロア内も、壁一面の大きな窓からたくさんの光が差し込んでいるためとても明るく解放的です。
見渡すと、リサイクルの絵本の図書や環境に関するたくさんの図書が本棚に並べられていました。
ここは、「STUDY ROOM」です。
学生さん向けの場所でしょうか。
シンプルな作りで、窓は大きくて外が見えて気持ちが良く、勉強に集中できそうな空間ですね。
昨今、子どもの放課後の居場所がないことが社会問題になっていたりします。
むさしのエコreゾートの多目的広場やこのSTUDY ROOMは子どもの放課後の居場所になるといいなと思いました。
お茶碗リユースコーナーがあり、少し気になったのでのぞいてみました。
すると、まだまだ使えそうなお茶碗がたくさん並んでおり、正直驚きました。
環境に優しく、無料でお茶碗がもらえるので一石二鳥ですね。
もちろん私も気に入ったお茶碗を2点いただいてきました。
資源にも市民の生活にも優しくて良いアイディアだと思いました。
私も今度不要になったお茶碗を持ってこようと思い、リユースの持ち込みの情報を探しましたが、どうやらこのむさしのエコreゾートでは直接受け付けていないようです。
持ち込みのお問い合わせは、クリーン武蔵野事務所FAX03-5539-4424
TELは、お茶碗チーム 久木野さん080-1342-7700 池田さん080-6776-3920 までお願いします。(白板の掲示の案内に記載あり。)
多目的フロアの奥には、トイレがありました。
男女用それぞれのトイレに加え、多目的トイレもあります。
授乳室も同じ区画に設けられていて、広い個室になっていますよ。
給湯器があるのでミルクも作れますから、小さなお子様連れでも安心ですね。
Free Wi-Fiも使用できる作業スペースがある「むさしのエコreゾート」
私がむさしのエコreゾートに訪れたのは開館の9:30すぎですので、ちょっと訪れる時間が早かったのかまだあまり人がいなかったのですが、(私以外はスタッフさん)せっかく来ましたし萎縮しながらも座ってみましたよ。
私が座ってみたのは多目的広場の中央のキッチンカウンターの一番端の席です。
なんとFree Wi-Fiの案内がされていて発見して驚きました。
ネット環境も整えてあるなんて、使いやすさも考えられていて良いですね。
「むさしのエコreゾート」にまつわる熱い想い
座って作業をしていると、施設のスタッフの方が話しかけてくださいました。
その勢いで少しお話させていただきました。
Q 今の時間は人が少ないですが、普段はどんな方が利用しているのですか?
A 「学生さんが勉強しにきたり、主婦の方が作業したりしにきます。工作コーナーには子どもたちがたくさんきます。」
Q 市報を読んで、このむさしのエコreゾートができたのを知って楽しみにしてきました。展示コーナーでは知らない活動がたくさんあり、勉強になりました。
A 「昨年11月のオープン以来、当初考えていた運用の方法はなかなか実現できていない状況です。
イベントなども開けず、使い方もだいぶ制限するほかなく、今のところ現在の方法で様子をみながらやっています。
Q 「でもサーっと見ただけでも、市民の方がこんな活動をしているのかと発見が多かったです。」
A 「そうですね。この施設にいるだけで、いつでも自然に環境問題に触れることができます。
とにかく来てもらって、施設を使いながら、自然と環境問題に触れていただければいいなと思っています。」
「食事はできませんが、お水は冷水機があるので、マイボトルなどあればそちら使って飲んでいただいて大丈夫ですよ。」
といった感じでにこやかにお話してくださいました。
少しお話しただけでしたが、スタッフの方の運営に対する熱い気持ちの断端に、触れることができた気がしました。
「むさしのエコreゾート」の利用者の多くはこどもたち
ここ、むさしのエコリゾートには、毎日50〜60人はくらいは来館があり、土日には子どもたちで工作の席がいっぱいになるそうです。
子どもたちは、午前はお昼前には食事のために帰宅して14時以降は小学生くらいの子どもたちが訪れることが多いようです。。
こちらの子ども工作スペースで工作の材料は自由に使用できますが、リボンはひとりひとつまでと制限がもうけられている物もありました。
無駄に使わないで限りあるものを分けあって使うという、資源を大切にする精神が養われそうですね。
限りあるものを分けあえる精神は、他者への優しさなどに結びついていきますね。
そんな精神をこのむさしのエコreゾートで自然と養うことができ、子どもの生きる力につながりそうな活動がとても良いなと思いました。
作ったものがかわいく展示されていますが、この子どもたちの活動はむさしのエコreゾートのインスタグラムにも投稿されています。
スタッフさんもおすすめのインスタグラム、ぜひ一度のぞいてみてくださいね。
「むさしのエコreゾート」に来てみて感じたこと
環境問題を見据えていくことが、これからの私たちの生活にとって最も重要な課題になっている中で、この広場のある意味はとても重要なことだと思いました。
市民が環境問題に参加しているという事実は、まだそういった活動をしたことのない人が環境問題が遠い存在ではないという認識にかわる、意味をもつものになるでしょう。
また、ここを訪れ施設を利用する目的が作業をするスペースを利用するだけであったとしても、環境問題に関する話題に自然と目が触れることで、苦なく環境問題を受け入れていくきっかけになると思います。
市民ひとりひとりが環境を変えていく意識の改革はこういった活動が広がっていくものと痛感しました。
市民ひとりひとりがもっと身近に環境問題を捉える良いきっかけになる場所だと思いました。
次回は子どもを連れて遊びに来ることを約束し施設をあとにしましたが、私と入れ替わりに保育園か幼稚園の子どものバギーが入っていきましたよ。
すでに地域のかたの生活に浸透している場所なんですね。
あなたもちょっとした作業や社会見学に、むさしのエコreゾートにいらしてみてはいかがですか??
むさしのエコreゾート
〒180-0012
武蔵野市緑町3-1-5
TEL0422-60-1945
Mail ecoresort@city.musashino.lg.jp
インスタグラム https://www.instagram.com/musashino_eco_resort/
開館時間 9:30〜17:00まで
休館日 火曜日・祝日(月曜日が祝日の場合は開館、その週の水曜日休館)、年末年始
交通アクセス
JR中央線 吉祥寺駅下車
吉祥寺北口、1番のりばで武蔵野市役所ゆき乗車し、「武蔵野市役所前」下車徒歩2分
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