吉祥寺ならでは。をつくる 店とそのひと。Vol.15|Bar Boga (バール ボガ)

店がこの場所に出来て、50年になります。

当初は喫茶店としてオープン、叔父が長く営業をしていました。

ある時「店をやってみないか」と叔父に誘われ、13年前に店を引き継ぎました。

 

その頃はすでに、個人喫茶店の商売はチェーン店に押されて難しい時代になっていました。

訪れて魅力を感じたイタリアのバルをイメージした店に変えてリニューアルオープン。

少しずつローカライズしながら、ちょうどよいバランスになってきたように思います。

お客さんは地方の方、長いお付き合いの常連さんも多いです。

当時は小学生だったお子さんが大学生になって彼女を連れてくる常連さんの娘さん夫婦がお父さんを偲んで通ってくれるなど、お客さんと一緒に年を重ねていけることは店をやっている醍醐味だと思います。

もう1つのリビング的な感覚で、気軽にワインと食事を楽しんでもらえたら嬉しいですね。

私は三鷹市出身ですが、吉祥寺はあこがれの場所でした。

大学と卒業後入社した会社は武蔵野市、今は住まいも市内で人生の多くをこの地域で過ごしています。

この街でただ商売をするだけではなく、商店会や消防団の活動を通じて恩返しをしたいと思っています。

吉祥寺のいいところはコンパクトで、居心地が良くて一度住むと不思議と出たくなくなる街。

課題は大都市化していることで、どこの街にもある店だけでは魅力がないと思います。

例えば吉祥寺には文化人が多いですが、この地を選んでいる理由があると思うんですよね。

昔はジャズ喫茶や場薄シアターなどカルチャーがあった。

流行は一過性なので、今の時代にもこの街ならではのサブカルや音楽等、この場所を選ぶ理由を作っていくこと、これからの世代が住みたいと思ってもらえるよう全体で良くしていかなくてはと思っています。

先代が喫茶店をオープンした当初から変わらないもののひとつがこれ。

重厚感のあるヘリンボーンの床も当時そのまま。

ソムリエ厳選ワインを常時10種類グラスでお
楽しみいただけます。

 

Bar Boga(バール ボガ)
店 長 小倉 正義 さ ん

My favorite!
MOVIE >ニューシネマパラダイス
MUSIC > CHAGE and ASKA
BOOK >蝉しぐれ
PLACE >サンロード商店街
WORD >笑う門には福来る

住所武蔵野市吉祥寺本町1-13-6 古谷ビル1F
電話番号0422-21-8570
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