吉祥寺の「乃が美(のがみ)はなれ」がもたらすスパイスは、ありきたりな毎日を彩ってくれるかもしれません。
いまや「食パン」は、「ご飯」と肩を並べる主食として確固たる地位を築いています。
毎日のように食卓にのぼり、ご飯以上に身近な存在になっている方もいるでしょう。
そんな食パンを少し贅沢な存在として位置づけたのが、「高級食パン」です。
素材や製法にこだわりつつ、「高いけど手が届かないわけではない」という絶妙な価格を実現し、専門店はいまや全国に点在。
そのブームはまだまだ衰えをみせていません。
まさにプチ贅沢の代名詞ともいえるその存在は、日常の食卓を少し華やかにしたいという方に最適でしょう。
高級食パンブームは、吉祥寺にも及んでいます。
食パンを愛するも未だ高級食パンを食べたことのない筆者として、これを見逃すことはできません。
そこで今回は、高級食パンブームのさきがけともいわれている「乃が美」の店舗、「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」を訪問してきました。
「乃が美」「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」の概要を解説したうえで、乃が美を代表する商品の「高級『生』食パン」について、高級食パン初体験の筆者による率直な感想をお届けします。
高級「生」食パン専門店「乃が美」とは
乃が美は、焼かなくても美味しく食べられる「高級『生』食パン」専門店。
2013年に大阪で創業した、高級食パン業界における草分け的な存在といえるでしょう。
乃が美という店名は、「乃」に「すなわち、まさしく」という意味が、「美」に「姿、色が美しい、感動、美味い」という意味があり、「すなわち、日本一美味い食パンをお届けする。」「まさしく、食パンを通して日本一の感動をお届けする。」という信念が込められているとのことです。
「Yahoo!検索大賞 食品部門賞」を2017年〜2019年の3年連続で受賞しています。
乃が美の高級「生」食パンに使用されているのは、香りと柔らかさにこだわった「オリジナルブレンドの小麦粉」です。
すべての材料において徹底した素材選びがされていることはもちろん、たまごを使っておらず、たまごにアレルギーのある方でも食べられるパンを実現しています。
上品な甘みを実現するために「ハチミツ」を配合、自然な乳のコクを出すため、小麦や蜂蜜の風味を極限まで引き出すために「高級オリジナルマーガリン」も使用されています。
(参考:乃が美について | 高級「生」食パン専門店の乃が美(のがみ))
(参考:美味しさの秘密 | 高級「生」食パン専門店の乃が美(のがみ))
「乃が美はなれ」とは
「乃が美はなれ」とは、乃が美の販売専門店です。
創立当初から乃が美の思いに賛同し、理念を共有されたうえで製法を磨き上げ、認められた店主のみが冠することのできる称号とのこと。
各都道府県に設置され、全国の方々に乃が美の「高級『生』食パン」を届けるという役割を担っています。
(参考:乃が美について | 高級「生」食パン専門店の乃が美(のがみ))
「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」に行ってみた!
筆者が、実際に「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」を訪れ、はじめての「高級『生』食パン」を体験しました。
乃が美や高級「生」食パンが気になっている方はぜひ読み進めてみてください。
「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」は「吉祥寺レンガ館モール」の1Fにある
「乃が美はなれ 吉祥寺販売店」は、吉祥寺駅北口から徒歩3分ほどにある「吉祥寺レンガ館モール」の1Fにあります。
店舗はコンパクトであるものの高級感のあるいでたちで、シンプルな看板がかえって目を引きます。
側面にはこれまでの受賞歴に加えて、高級「生」食パンに対するこだわりも記されているので、乃が美が持っている強みが一目瞭然です。
訪問したときには、筆者以外に2組のお客さんが並んでいました。
店舗に1組ずつ入店するシステムをとっているようなので、列の後ろに並びます。
入口と出口がしっかり整備されていること、ポールや鎖が用意されていることから、長蛇の列ができるタイミングもあることがうかがえます。
販売されているラインナップには以下のようなものがありました。
・高級「生」食パン レギュラー(2斤) 864円(税込)
・高級「生」食パン ハーフ(1斤) 432円(税込)
・クルトン 216円(税込)
高級「生」食パンは枚数でも購入できるとのこと。
そのほか、「いちご」「ブルーベリー」「マーマレード」「いちじく」をはじめとしたオリジナルのジャムも数多く並びます。
贈答用に、高級「生」食パンとジャム、オリジナルのドリップコーヒーを組み合わせたギフトボックスも充実しているようです。
大人びた雰囲気に気圧されながらも、今回は「高級『生』食パン ハーフ」を購入。
購入した商品は、しっかりとしたつくりの紙袋で渡されます。
こういった部分で妥協していないところも、徹底した高級感ブランディングにつながっているのかもしれません。
「高級『生』食パン」を実際に食べてみた!
筆者は当初、「食パンはすべて同じ」という考えから、高級食パンに懐疑的でした。
「そこまで高額なものを購入する理由がわからない」というのが本音だったのです。
一方で、食パンは好き。
世のなかに広がっていく高級食パンへの興味は、高まるばかりです。
それが今回、それも高級食パンブームの火付け役ともいわれる乃が美の高級「生」食パンを食べられるとあって、高まる気持ちを抑えつつ帰宅しました。
満を持して、実食です。
今回購入したのは一斤の高級「生」食パン。
面の広さは、手のひらにおさまるかおさまらないかくらいでしょうか。
茶色が鮮やかです。
付属していたパンフレットには、食べ方として「まずは、そのままちぎってお召し上がりください」との記載がありました。
お店側の教えに従わない手はありません。
まずは、手で真っ二つにちぎってみました。
想像していた力の半分ほどで簡単に裂くことができました。
耳のなかから薄いクリーム色の中身が現れ、そのほどけていくような感覚から、食べる前にパンのやわらかさが伝わります。
中身をちぎってひと口。
最初に驚かされたのは食感です。
とても焼いていない食パンとは思えないその食感は、まるでしっとりとした綿を感じさせました。
空気をふくんだ食パンは口のなかで溶け、噛むほどに甘さが広がります。
鼻から抜けるやわらかい香りも、幸福感の理由でしょう。
耳も固くなく、香ばしさがアクセントになっているので、食欲が刺激されます。
気がついたときには一斤の半分を完食。
食パンを焼かず、なにもつけず、ここまでノンストップで食べてしまったのは今回がはじめてでした。
この時点ですでに、高級「生」食パンの魔力を感じざるを得ません。
マーガリンも塗ってみます。
既にマーガリンが含まれているとのことでしたが、マーガリンの塩味がパンの甘さを引き立ててくれます。
いっそう味が濃くなった高級「生」食パンに手が止まらず、まさか、一日で一斤を完食してしまいました。
高級「生」食パン、パン好きには危険な食べ物かもしれません。
まとめ|乃が美の高級「生」食パンで日常にハリを
乃が美の高級「生」食パンは、決して安くありません。
でもそれは、年月をかけて完成した、他では真似できないこだわりが凝縮されているからです。
日常に物足りなさを感じている方にとっては、少しの背伸びが、それを超える充実感をもたらしてくれることもあるでしょう。
信じられない方はまず一度、あなたの舌で確かめてみてください。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-8-5 吉祥寺レンガ館モール1F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩3分 |
電話番号 | 090-9346-6774 |
営業時間 | 11:00〜18:00 ※14時~15時一時閉店 |
休業日 | なし(1/1、1/2除く) |
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