吉祥寺のうさぎカフェ「カフェ・ミニヨン」なら、濃密なカフェタイムとうさぎとのふれあいの両方を味わえます。
丸く潤んだ瞳と柔らかそうな毛を持つうさぎは、老若男女から支持を得ている動物です。
コンパクトな体で寂しがり屋といういかにも守りたくなる生態が、ペットとしての人気も上昇させています。
一方で、かなり繊細な生き物であることも確かです。
環境の変化に弱くストレスを抱えやすいことに加えて、小動物特有の温度管理の難しさも立ちはだかります。
初心者にとって、飼いやすい動物とはいいにくいでしょう。
そんななか注目を浴びているのが、新たな動物カフェ「うさぎカフェ」です。
うさぎカフェであれば、店内にうさぎの過ごしやすい環境が整えられているので、温度も環境も気にせずうさぎとふれあうことができます。
吉祥寺の「カフェ・ミニヨン」も、そんなうさぎカフェのひとつです。
そこで今回は、筆者が実際にカフェ・ミニヨンを訪れ、うさぎカフェを初体験してきました。
カフェ・ミニヨンが人気な理由や、うさぎカフェの魅力について解き明かしていきます。
吉祥寺のうさぎカフェ「カフェ・ミニヨン(cafe mignon)」とは
「カフェ・ミニヨン」は、吉祥寺駅近くにあるうさぎカフェです。
ミニヨン(mignon)は、フランス語で「かわいい」の意を表しています。
店内では、カフェスペースとうさぎとふれあうスペース(定員:1組1〜3名)を別に用意。
小学生未満のお子さんは、保護者の方の同伴が必要です。
食事メニューやドリンクメニューにもこだわっていて、カフェのみの利用も歓迎しています。
店舗のうさぎたちは、栃木のブリーディングハウスで育てられているとのこと。
希望すれば購入も可能です。
カフェ・ミニヨンでうさぎを購入した方には、店舗から特典飼育道具やチモシーの格安販売、爪切りやブラッシングの無料サービスを提供しています。
料金やシステムは?
料金は、平日が15分で310円/人、土日祝が10分で410円/人です。
いずれもうさぎのおやつ付きで、料金を追加することで時間の延長も可能です。
時間はふれあいスペースに入ってからカウントされるので、カフェスペースにいる間はカウントされません。
カフェはワンオーダー制です。
注文の際に、うさぎとのふれあいを利用するかどうか、利用する場合はふれあいを食前にするか食後にするかを尋ねられます。
アルコールを注文する場合、ふれあいは食前限定です。
ふれあいは、原則1組につき1羽。
ふれあい可能な子うさぎが同じケージに複数羽いる場合は、複数羽と同時にふれあうことも可能です。
公式HPで「カフェ利用」や「うさぎ購入についての相談」を予約することもできるので、不安な方は予約しておくのが無難かもしれません。
うさぎとふれあう際の注意点
ふれあいの時間をより充実したものにするには、うさぎとの信頼関係が必要です。
信頼関係を構築するためには、生態をできるかぎり理解し、嫌がる行動をとらないように気をつけましょう。
また動物はときに、予想外の行動をとります。
しっかりと対策をとったうえで、ある程度のイレギュラーは許容できる広い心も大切です。
以下では、カフェ・ミニヨンでうさぎとふれあうにあたっての注意点や対策方法を解説します。
うさぎの行動から目を離さない
うさぎのイレギュラーな行動に対応するには、できる限り対策しつつ、ふれあい中のうさぎから目を離さないことが重要です。
ふれあい中のうさぎは、洋服をかじる、おしっこをかける、といったイレギュラーな行動をとる場合があります。
カフェ・ミニヨンでは対策として、ひざかけや防水エプロン(希望者のみ)を貸し出していますので、不安な方は積極的に利用しましょう。
また、うさぎは滅多に噛み付かないものの、噛み付く可能性がゼロというわけではありません。
もし噛まれてしまった場合、カフェ・ミニヨンでは消毒や絆創膏といった応急処置を施してくれるとのことです。
うさぎの嫌がることをしない
自然界においてうさぎは捕食される動物であるため、非常に強い警戒心を持っています。
信頼関係を構築するためには、うさぎの嫌がることをしないようにしましょう。
うさぎは抱っこされるのを嫌います。
無理に捕まえてしまうと、人間にとっては抱っこのつもりでも、うさぎには捕獲されたと捉えられてしまうでしょう。
うさぎが暴れてしまい、うさぎも人間も怪我をする可能性があるので、ふれあう際も抱っこはしないようにしてください。
うさぎは手のひらを突然目の前に出されると、捕獲を警戒して怖がってしまいます。
また、顎、足、背中を触られるのも苦手なので、触るときは手を緩やかに近づけて、背中や頭を優しくなでましょう。
またうさぎは、大声や音、強い光も苦手です。
ふれあいスペースでは大きな音や強い光には十分注意しましょう。
ふれあい中の写真撮影は、フラッシュなしの場合のみ許可されています。
「カフェ・ミニヨン(cafe mignon)」へ実際に行ってみた!
ホームページの写真やYouTube動画にいてもたってもいられなくなった筆者は、忙しない日常に癒しを求めてカフェ・ミニヨンに行ってきました。
ここからは、筆者の体験ルポをお届けします。
場所は吉祥寺駅から徒歩1分のビル3F
「カフェ・ミニヨン」は、吉祥寺駅公園口から徒歩3分のところにあるビルの3Fです。
ビル1Fのラーメン屋さん「麺僧」を目印にして行くと良いでしょう。
エレベーターの前にある手書きの看板からは、やわらかい雰囲気とメニューの充実度が伝わってきて、期待が高まります。
落ち着きのなかにうさぎ愛が詰まっている店内
入り口のドアをくぐると、すぐ”純喫茶風”のカウンターが目に入りました。
手際良く案内を受け、脇に並べられているうさぎグッズを見ながら入店します。
テーブルが14席、カウンターが4席。
ブラウン調の店内は、想像していたよりもずっと落ち着いた雰囲気です。
レトロ感があるのに古びている感じはなく、清潔感があります。
1番の照明は、窓から優しく注ぐ日光。
店内は穏やかな明るさで、流れているアコースティックギターのBGMがよく似合います。
設置された巨大モニターでは、静かにうさぎの映像が流れ続けています。
愛くるしい姿は、何度見ても飽きません。
モニターの下にはオリジナル絵本も並んでいます。
スタッフの愛情が伝わる力作ですので、来店したらぜひ手に取ってみてください。
ふれあいスペース兼飼育スペースはカフェスペースと分けられているので、獣特有の匂いは全くありません。
ふれあいスペースはガラス戸になっていて、うさぎたちの一挙手一投足をみながらカフェタイムを堪能できます。
筆者が来店したときは、うさぎがへやんぽ(部屋で散歩していること)していました。
うさぎグッズに加えて本物のうさぎを見て、ようやく「うさぎカフェ」にきた実感が湧いてきます。
ドリンクから食事メニューまで、お手製のメニュー表にこだわりのラインナップが充実
メニュー表は、ぬくもりを感じる手作りです。
注目すべきなのは、動物カフェには珍しく、メニューが非常に充実しているということ。
ドリンクメニューからも、食事メニューからも、食へのこだわりを感じます。
メニュー表の後半部分には、カフェに在籍しているうさぎたちの紹介も掲載。
個性的な紹介は、見る人をカフェ・ミニヨンの世界観に引き込みます。
今回は、「チョコレートパフェ(550円)」、「アイスコーヒー(550円)」、「オーガニックティーのアールグレイ(650円)」を注文しました。
ふれあいを利用すると「セット割り」が適用されるので、カフェ利用のみの場合に比べて料理の料金が少し安くなります。
注文と一緒に、ふれあいのタイミングを食前にするか食後にするか聞かれたので、食後を選びました。
味も見た目も楽しめる料理とドリンクでカフェタイムを満喫
はじめに運ばれてきたのはアイスコーヒーでした。
香ばしさを鼻の先に感じつつ、一気に流し込んでいきます。
干ばつでひび割れた地面に水が注がれるように、冷えたコーヒーが体の隅までしみていくのが分かります。
チョコレートパフェには、うさぎの耳がついていました。
カップの底から中身を持ち上げるようにかきまぜると、アイスクリームとホイップクリームが底のチョコレートソースと混ざりあって、より濃厚な甘さを生み出します。
コーンフレークやアーモンド、棒チョコの小気味良い食感が甘さに強弱をつけてくれるので、最後までリズム良く食べ進めてしまいました。
アールグレイティーは、透明なポットで提供されました。
ウサギ型コースターを見かけて、つい興奮の声をあげてしまいます。
カップに注いだときの香りが、まるでティータイムのはじまりを告げるようです。
付属のミルクと砂糖で、味を調整したり、変化をつけたりすることも可能。
少し背伸びした味は、甘いおやつの名パートナーといわざるを得ないでしょう。
カフェメニューは、ここが動物カフェであることを忘れさせるくらい本格的です。
ガラス戸ごしにうさぎを眺めながら、誰にも邪魔されず、緩やかな時間の流れを満喫することができました。
うさぎとのふれあいスペースはまさに”オアシス”
食事が終わったあたりで、スタッフの方が「ふれあいはいつでもどうぞ」と声をかけてくれました。
実のところ筆者は、うさぎを触るのがほとんどはじめて。
期待と不安がない混ぜになった心を抱えながら、ふれあいスペースに案内されます。
ふれあいスペースの広さは2〜3畳ほどで、定員は3名とのこと。
まず、ふれあいたいうさぎを選びます。
ちなみにひと懐っこいのは、垂れ耳の子とのことです。
筆者は先程からふれあいスペースでへやんぽしていた姿が忘れられず、立ち耳で茶色と黒とねずみ色が混ざったような毛並みの子に決めました。
うさぎを選ぶと、続いて低い姿勢になることを指示されます。
床に座ったところで、膝にブランケットがかけられました。
直後、うさぎがふれあいスペースに放たれます。
うさぎ飛びで移動する姿はものすごい愛くるしさで、筆者は言葉を失いました。
滑らかな毛並みの感触は、ひとたび触れれば誰もが忘れられないでしょう。
ふれあいにはエサもついてきます。
スタッフの方からエサの入った皿を受け取れば、お皿からでも手元からでも、実際にエサやりの体験ができます。
口元の動きは相当な愛らしさを含んでいます。
筆者のように思考停止しないためには、強い精神力が必要です。
スタッフの方が傍にいてくれるので、ふれあいながらうさぎに関する質問もできます。
「やっぱり人参が好きなんですか?」「1日どのくらい食べるんですか?」「何歳まで生きるんですか?」「本当に寂しがり屋なんですか?」と筆者が立て続けに質問しても、ひとつひとつに対して丁寧に答えてくれました。
答えが気になる方は、実際に質問して確かめてみてください。
タイマーが鳴ってふれあい時間は終了。
終わったらしっかりと手を洗ってください。
10分じゃ満足できないだろうと思っていたのですが、カフェタイムと分けられていることでふれあいタイムが予想以上に濃密で、10分でも十分に満足できました。
動物カフェにはカフェタイムとふれあいタイムが一緒になっているところも多いので、片方ずつ堪能できて得した気分です。
店舗のうさぎは購入も可能なので、購入を前提にお気に入りの子を探しに行ってみても良いかもしれません。
2人で来店して、料金は2,470円。
2種類のドリンクを飲んで、チョコレートパフェを食べて、うさぎとふれあってこの値段なら、他の動物カフェと比べてもコストパフォーマンスが良いことが分かります。
まとめ
動物カフェにおいてはどこか、「動物とふれあうのがメイン。カフェはあくまでサブ。」という風潮があります。
「とにかくふれあいたい!」という方は、それで満足するかもしれません。
ただ、せっかく「カフェ」の名がついていることを考えると、少し寂しい気もしてしまいます。
カフェタイムもふれあいタイムも犠牲にしたくないという贅沢なニーズに対して、真っ向から応えているのが、吉祥寺の「カフェ・ミニヨン」です。
「カフェのみの利用も歓迎」と打ち出していることからも分かるとおり、ミニヨンはふれあいとカフェの質を両立させています。
うさぎとのふれあいが、ミニヨンで過ごす時間を彩ってくれるのは確かです。
ただ決して、うさぎとのふれあいありきではありません。
うさぎが好きな方、ふれあってみたい方、飼育しようか迷っている方はいわずもがなですが、カフェの利用だけでも、きっと後悔はしないはずです。
カフェとうさぎの両方をリスペクトした空間こそが、カフェ・ミニヨンの「真の魅力」なのかもしれないと、筆者は思うのです。
住所 | 〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-11-2 もみじビル3F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩3分 |
電話番号 | 0422-26-7972 |
営業時間 | 月〜金:13:00〜18:00(ラストオーダー 17:30) 土、日曜日、祝日:11:30〜18:00(ラストオーダー 17:30) |
休業日 | 火曜日 |
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