
「地元のお店を再発見」をテーマにしたフリーマガジン『吉祥寺時間』です。
この記事では、吉祥寺の「古書店」を5店舗ご紹介します。
「吉祥寺の書店」を徹底的に調査して[吉祥寺の「書店」6選]をご紹介しましたが、さっそく「古本屋さんの情報は、どうなってるの?」というお声がかかりました。
もちろん、サブカルチャーの街「吉祥寺」には、ユニークな「古書店」がたくさんありますので、順にご紹介していきます。
吉祥寺の古書店「古本センター」
引用:古本センター
「吉祥寺」駅の南口(公園口)を出て、パークロードを右へ少し歩いたビルの1階に、どこか昭和レトロな雰囲気が漂う古書店「古本センター」があります。
創業35年の「古本センター」は、古本屋歴50年の店主の趣味で集められた、趣味系の本から写真集、画集、文庫本、古書漫画、アダルト本・DVDなど、幅広いジャンルの本や雑誌を取り扱っています。
入り口は狭いですが、奥はけっこう広くなっていて、本以外にも絵やフィギュア、さらに「これな何に使うの?」と首を捻りたくなるような謎のグッズなどが、所狭しと並べられています。
文庫本や写真集、漫画本、アダルト本・DVDなどの買取りも行っていて、「楳図かずお」「つげ義春」「諸星大二郎」「大友克洋」などの作品は、特に高価で買い取ってもらえるとのこと。
店外の処分棚には「50円」の値付けがされたものもあったりするので、掘り出し物探しには絶好の穴場です。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-2 大竹ビル1F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩1分 |
電話番号 | 0422-47-0727 |
営業時間 | 11:00~22:30 |
休業日 | 年末年始のみ |
吉祥寺の古書店「百年」
引用:百年
「吉祥寺」駅から徒歩4分、「昭和通り」の雑居ビルの2Fにある「百年」は、流通量の少ない本や、表紙を見ただけでちょっと気になる本など、店主のこだわりの一冊に出会える本屋さんです。
期間限定のユニークなイベントなども実施されていて、本を探す以外にも色々な出会いに巡り合えそうな、ワクワクするスペースです。
OLD/NEWSELECTBOOKSHOP「百年」コンセプト
コミュニケーションする本屋でありたい。
何も話をしようというんじゃなくて、いやもちろん話をしたっていいのだけどそれは少し野暮な気がするから、本を買って売ってという関係を築きたい。そんなのあたりまえじゃないか?と言われるかもしれないが、その間に「誠実」さを介在させたい。
売ることの誠実さは、ある本を評価し値段を決定するということに対しての責任を持つことであり、買うことの誠実さは、傲慢かもしれないがその価格に対して納得し購入することだ。(古本屋にとってそのバランスこそが一番大事でおもしろいところ。)古本屋に限ったことじゃないけど、こういったことを感じる機会が減ったように思う。「誠実」さがあれば、日々の生活がわずかかもしれないけど豊かになると信じている。
少し面倒かもしれないけれど、電車に乗って自転車に乗って歩いて、街の空気を感じながら、百年に来てほしい。雑多な棚から目当ての本を探してもいいし、今日の晩飯何にしようかなと考えながら近所のスーパーで買い物するように物色してほしい。「歴史」からこぼれ落ちてしまった本や欲しかった本を発見してほしい。もし出会ったのなら嬉しいし、なかったのなら次来たときに満足させたいと思う。こんななんでもないことが大事なように思う。引用:百年
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩4分 |
電話番号 | 0422-27-6885 |
営業時間 | 12:00~20:00 |
休業日 | 火曜日 |
吉祥寺の古書店「一日」
引用:一日
「吉祥寺」駅から徒歩3分の「一日」は、「百年」の姉妹店として2017年にオープンしたギャラリー併設の古本屋さんです。
アートブックを中心に取り扱っていて、ガレージスペースでは「300円均一」のお手頃な古本も展開。
「展示やイベントを積極的にやっていくことで、コミュニケーションしながら、背中を押せる場所にしたい」というコンセプトのショップなので、店内のギャラリースペースで作品の展示・販売もできます。
「写真、イラストレーション、絵画、立体、映像など、ジャンルは問わない」とのことなので、展示・販売スペースを探している方は、ぜひご相談してみてください。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1F |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩3分 |
電話番号 | 0422-27-5990 |
営業時間 | 12:00~19:00 |
休業日 | 火曜日・水曜日 |
吉祥寺の古書店「外口書店」
「吉祥寺」駅北口ロータリーから『サンロード』に入り、50mほど北に向かった右側にある「外口書店」は、古くからある街の古本屋さんです。
店頭には「200円均一」の文庫本が入った木製ワゴンが置かれていて、左側には「100円均一」の本棚があり、どちらも商店街を歩く方の足を止めています。
ビジネス関連の充実が特長的で、左側の壁には大量の経済・経営・仕事本から始まり、全集・国際社会・科学・宗教・辞書・語学・歴史・風俗・建築・芸術の本が並んでいます。
向かいには、新書・ハーレクイン・ノベルス・岩波やちくまなどの教養系文庫・時代劇文庫、帳場の下には東洋文庫、後ろの壁には写真集や大判本、右壁棚に文学評論・探偵小説・日本文学・思想・文化・海外文学・最近刊日本文学・ノンフィクション・サブカル・趣味・実用と、入口に向かって並んでいます。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-1 |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩2分 |
電話番号 | 0422-22-5223 |
営業時間 | 10:00~20:15 |
休業日 | 火曜日(不定休) |
吉祥寺の古書店「Book Mansion」
引用:ブックマンション
「吉祥寺」駅から徒歩5分の「Book Mansion(ブックマンション)」は、2019年7月にオープン。
三鷹市で無人古本屋「BOOK ROAD」を運営する店主の中西功さんが、「本屋をシェアする文化の発信基地を作りたい」という想いで立ち上げたお店です。
お店を立ち上げるにあたってはクラウドファンディングで支援金を募り、目標金額を超えた「支援総額575万6千円」が集まったそうです。
店内には「31cm×31cm」の貸し本棚が150ほど並んでいて、この貸し本棚の一つ一つが、ユーザーが出店する小さな本屋さんになっています。
本棚は月ごとに利用料が固定でかかり、販売する本も本につける値段も出店者自身で決められます。
「ブックマンション」では店番もシェアしており、出店者は月に1回程度、店頭に立つことができます。
自分でも棚を持ってみたくなった方もいらっしゃると思いますが、残念ながら本棚の枠は現在すべて完売しており、追加募集はしていないそうです。
住所 | 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-13-1 吉祥寺×4ビル |
交通アクセス | 「吉祥寺」駅から徒歩5分 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
休業日 | 火曜日 |
まとめ
いわゆる「街の古本屋さん」から、ユニークな「貸し本棚」システムの古書店やギャラリー併設のお洒落なスペースまで、同じ「古書店」でも「吉祥寺」にあるショップは、どれも個性的なお店ばかりですね。
今回紹介しきれなかった「古書店」がまだまだありますので、順にご紹介していきます。
[吉祥寺の「書店」6選]も併せてご覧いただければ、「吉祥寺」のカルチャーの一端に触れられると思います。